menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

税務・会計

第28回 危機対応による役員報酬の減額は、年度の途中でも構わない

おカネが残る決算書にするために、やっておきたいこと

今回のキーワード
役員報酬は非常時においては減額してもかまわない

「役員報酬は事業年度途中で変更できない」
と言われますし、確かにその通りです。
しかし、その目的は、年度末が近づいてきて、
「今期は利益が多く出過ぎているから、役員報酬を増やして利益を減らそう」
といった利益調整に増額調整されることがあると困るからです。
「節税のために役員報酬を増やすなんて、けしからん!」というわけです。
だから原則、定時株主総会で決定した役員報酬は税務署に申告し、むやみに変更すれば、わかる仕組みになっているのです。
 
しかし、経営危機に陥った際、支出を絞るために役員報酬を減額する場合、これは節税のためではありません。会社経営の継続を何とかしてでも図るためです。
先に書いたような、節税目的ではないのです。
このような目的での役員報酬の減額は、取締役会で決議をした議事録を残せば、認められるのです。
例えば仮に、従業員の給与を減額しないと生き残れないのなら、真っ先に役員報酬を大幅カットするべきなのです。
 
「役員報酬は事業年度途中で変更できない」
というのはあくまでも原則であり、例外は存在するのです。
 
bspl2_28.jpg

第27回 長らく無借金の会社は、銀行にとって狙い目です前のページ

第29回 手元資金がいるときは、有価証券もタイミングを見て売却しなさい次のページ

関連セミナー・商品

  1. 労務コスト削減策 2024年度版

    セミナー

    労務コスト削減策 2024年度版

  2. 社長の決算書の見方・読み方・磨き方

    社長の決算書の見方・読み方・磨き方

  3. 井上和弘の「経営緊急7大インフレ対策」セミナー収録

    音声・映像

    井上和弘の「経営緊急7大インフレ対策」セミナー収録

関連記事

  1. 第11回 
    コストを下げるのではなく、価値を上げよ!見いだせ!
    ~P/L不況を乗り切るキモは、粗利益を増やすこと。~

  2. 第15回 延長された特別償却制度を活用していますか?
    ~「どちらでも同じ」という税理士にだまされるな!~

  3. 第6回 
    デジタル技術の活用で、時間とコストを圧縮せよ!

最新の経営コラム

  1. 第29回 地方で作って都心で売っている

  2. SNS時代だからこそ、心を込めて届けるアナログ〈手書き〉に価値がある

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年10月2日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    第200回 経常利益高ひとり200万円を目指す
  2. キーワード

    第18回(客のためという視点で当たり前を貫く)「濱田家」
  3. 人事・労務

    第49話 高年齢者の再雇用・処遇と給料の決め方
  4. マネジメント

    第299回「接ぎ木をする老僧」の心を持て
  5. 戦略・戦術

    第67話 「得意先の倒産に備えよ!」
keyboard_arrow_up