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第121回『Bowie’s Books デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊』(著:ジョン・オコーネル)

眼と耳で楽しむ読書術


ぼくは、あらゆるジャンルの本を読んでいますが、唯一と言っていいほど、
手に取ることがないのが、いわゆる「書籍ガイド」の類の本です。

理由は、面白かった試しがないからです。
何らかのテーマに沿って選ばれた本の、あらすじが書いてあるのが通例で、
わざわざ本にする必要があるのか、とすら思うことも。

そんなぼくが、我が意に反して、目にするや否や買ってしまった書籍ガイドが、

『Bowie’s Books デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊』(著:ジョン・オコーネル)

Bowie’s Books——デヴィッド・ボウイの人生を変えた100冊

です。

主は、この世を去ってから6年が過ぎた今も、世界中でニュースとなり、
映画や書籍が次々と発表されるスーパースター、デヴィッド・ボウイ。

アルバムとシングルのセールス、合わせて1億4000万枚以上。

あらゆる意味で時代を創り、時代を変えた男。

日本でも、昨秋には『スターダスト』、年始から『ジギー・スターダスト』と
立て続けに映画が公開されるなど、その人気は衰え知らず。

そんなデヴィッド・ボウイ、破天荒でつかみどころのないイメージと裏腹に、
音楽界きっての読書家でもありました。

彼は、演奏ツアーの移動の際、なんと1,500冊もの蔵書をトランクに詰めて
持ち運び、随時、読み漁っていた、とのこと。
アメリカの大手書店チェーン「バーンズ&ノーブル」で書評を書いていたことも
あるとか。
読書愛好家どころか、”狂気の読書家”とも言えるほどですね。

本書は、2013年にロンドンのV&A博物館で彼の回顧展が開催された際に、
ボウイ自身が作った書籍リストを元にしたもの。
彼にインタビューした経験もある音楽ライターのジョン・オコーネル氏が書いています。

彼が読破した何千冊の中から、自身が「最も重要」と位置付けた100冊ですから、
気になりますよね。

書籍の帯に書かれていた「本はボウイの音楽と人生の羅針盤だった」という言葉に、
やられたところもありますが(笑)


紹介されている100冊は、古典から現代までの小説を中心に、
政治、歴史、美術、社会科学、コミックまで、かなり多岐に渡るもの。

その中には、三島由紀夫の『午後の曳航』、横尾忠則の「Tadanori Yokoo」も!

ぼくが読んだことがない本もいろいろあり、読書の幅がグンと広がりました。
何より、世界的スーパースターである彼の”創造の秘密”が垣間見えた感もあります。

ボウイが成し遂げてきた数々の偉業の源となるものが、
本書、及び本書で紹介されている100冊から見えてきます。

彼のことをよく知らずとも、経営者、リーダーにとって、
またとない意義深い読書となるはず!

ビジネスのヒントやモチベーションにつながるこの一冊、
ぜひとも読んでみてください。

尚、本書を読む際に、おすすめの音楽はもちろん、
『Big Bands Live』(演奏:マリア・シュナイダー・ジャズ・オーケストラ)


Big Bands Live/amazonへ

です。
グラミー賞を5度受賞し、現代最高峰のビッグ・バンドと言われるマリア・シュナイダー・オーケストラ。
デヴィッド・ボウイが亡くなる約1年前に発表したシングル”Sue”では、ボウイと作編曲で共演。ボウイとの縁も深いジャズ・オーケストラによる名演、本書と合せてお楽しみいただければ幸いです。

では、また次回。

 

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