12月は忘年会やパーティーなど
人付き合いの場面が増え、
いつも以上に飲食する機会も量も多くなりがちですよね。
ウコンや胃薬が手離せない人も多いのでは?(笑)
そこで、今回は、その真逆というか、
生きることの示唆に富んだ一冊を紹介します。
『30日間、食べることやめてみました』
人気俳優の榎木孝明さんが挑んだ、不食30日の実録。
テレビや新聞でも話題になってますので
既にご存知かもしれません。
正直、ぼくは榎木さんの名前と顔くらいはわかるものの、
ほとんど知らないも同然。
しかし、この本、タイトルから想像できるもの以上に
興味深いものでした。
近年、"食べ方"に関する健康本が
かなり増えてきました。
一日一食がいいとか、二食がいいとか、
やっぱり三食だとか。
結局、重要なことは、
「自分にとって一体何がベストなのか」
ということだと思います。
食べ方は、ある意味、
「その人にとっての生き方そのもの」
といっても過言でない気がしますから。
「どこで食べるか、何を食べるか、
何時に食べるか言ってみたまえ、
きみが誰か当ててみせよう」
とは、フランスを代表する作家バルザックの名言。
まさに、言い得て妙!
そして、榎木さんが30日も不食することに決めたのは
健康のためではありません。
ダイエットのためでもありません。
「常識という枠から飛び出して"無限の可能性を探す旅"」
とのことです。
面白い発想ですよね!
榎木さんは、これまで、
仕事の合間に1ヶ月くらいかけて
インドやチベットなどを数十回も旅してきたそうです。
行きと帰りの飛行機だけ取って、
あとは成り行きまかせ。
ヒマラヤ登山では、一ヶ月の間、
ほとんど食べ物にありつけず、
10キロくらい痩せたこともあったとか。
でも、それによって体調が悪化することもなく、
むしろ良くなったとさえ感じたそうです。
そうした経験から、30日の不食に挑戦することを決意。
一体、自分がどう変わるのかを試してみよう!
ということであります。
しかも、30日間、のんびりじっとしているわけではなく、
普通に生活を送るところがポイント。
榎木さんは俳優としての活動に加え、
武道の師範でもあり、画家でもあります。
そして、旅人。
本書、並びに
不食中の30日が記録された付属のDVDを見ながら
いろんな姿を知ることができます。
大いに刺激を受けましたよ!
まもなく60歳を迎えようとしている中、
「人間には無限の可能性がある」
と信じ、自分の可能性を追求し続ける榎木さん。
カッコイイですね!!
30日不食の結果、どうなったのかは
ぜひ本書をご覧ください。
人は本当に食べなければ生きていけないのか?
そして、もし食べるのをやめたとき、一体何が起こるのか?
ビジネスの力を高めるのはもちろん、
自分という唯一無二の素材の可能性を広げていけるような一冊です。
尚、本書を読むときに、おすすめの音楽は
『チャイコフスキー:交響曲第5番』(グスターボ・ドゥダメル指揮)
です。
新たな可能性の扉を開かんとするのに、ぴったりのアルバムです。
ぜひ合せてお楽しみください。
では、また次回。