menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

経済・株式・資産

第37回「為替変動リスクと上手につきあう方法」

会社と社長のための資産管理講座

世界の金融市場が不透明感を増す中で、円高が続いています。東日本大震災後の1ドル7625銭という円高記録を更新するかのように、8月に入ってからも円高に歯止めがかかりません。

これは、8月上旬に米国債の格付けが「AAA」から「AA+」に格下げされたことに加え、ギリシャ・ポルトガルなどの南欧諸国の政府債務問題や中国の不動産バブル崩壊懸念などが絡み合って、世界の金融市場が動揺しているためです。ある問題が前進しても、別問題が蒸し返され抜本的な解決策が示されないので、緊急避難である円やスイスフランなど安全通貨への回避措置が長引いています。

円は、ユーロや資源国通貨である豪ドルやカナダドルなどに対しても高くなっています。また、国内の預貯金や円建て債券の超低金利も相変わらずなので、この円高を資産運用に生かそうという目的で、外貨建ての債券や投資信託の人気が続いています。

しかし、為替相場の予想は専門家でも難しく、不可能といっても過言ではありません。さらに、添付の為替推移表に見て取れるように、年間の最大変動幅は米ドルで25(1995)、ユーロで56円(2008年)、豪ドルで49(2008)もあります。外貨建て資産の魅力は、国内外の金利差や高い分配金実績ですが、年間変動幅からも為替変動リスクが非常に高いことが分かります。

結局、個人投資家がこのリスクと上手につきあうには、為替変動の影響を軽減するための『取得時期の分散』が肝心です。具体的には、『ドルコスト平均法(定時定額購入法)』により、毎月一定額を小口に分けて継続購入することで実現できます。長期的に定額購入を続けると平均購入単価を下げることができるのです。また、平均購入単価を上回ったタイミングで利益確定することにより、為替差益を得ることができます。為替変動はリスクではありますが、その変動を活かして焦らずじっくりタイミングを図れば利益を得る可能性があるわけです。

資産運用は、性急さや短気と短期は禁物で、気長さと長期計画とが肝心です。その点では、人生設計そのものと共通するのではないでしょうか。

 

                                        

第36回「大震災が残した生活設計と資産管理上の課題」前のページ

第38回「米国・欧州・新興国のリスク要因」次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連記事

  1. 第15回  激変する環境下の資産保全を考える

  2. 第78回「来年にかけての懸念事項と投資戦略」

  3. 第19回  生命保険を活用した会社の資産づくり

最新の経営コラム

  1. 「展示会の見せ方・次の見どころ」(2026年6月)

  2. 第56講 カスタマーハランスメント対策の実務策㊸
    『これを棄てろっていうことか!』第3部

  3. Vol. 8 コーヒーの街が、抹茶を選んだ理由 ― お疲れニューヨーカーの現実(前編)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 人事・労務

    第8話 正社員の給料は条件付の年俸です
  2. 人事・労務

    第51話 公正な人事評価のための管理職への動機付け
  3. 教養

    第55回 『リーダーのための経営心理学』(著・藤田耕司)
  4. マネジメント

    第302回 社員は家族ではない
  5. サービス

    71軒目 「行列のできる鍋屋とは…」
keyboard_arrow_up