格付機関のムーディーズが、日本の国債の格付けを「Aa3」のネガテイブに引き下げました。日本の財務省は、デフォルトなど考えられないと言って、外国格付会社宛に意見、反論を述べています。
理由は
1、日本は 経常収支は黒字である
2、日本は、巨額の対外資産(債権国253兆円)を持つ
3、日本は、巨額の外貨準備高がある
4、発行する国債は、自国民で95%持っている
5、日本国債は、円建も債権である
これだけの理由で、国債1000兆円のデフォルトが発生せず、ましてハイパーインフレが来ないと述べています。
私も政府の肩を持つわけではありませんが、インフレは発生いたしません。
まだまだ続くこのデフレ基調をベースとして、我々中小企業は、次の4つの対策を打つべきなのです。
1、資産デフレ → オフバランス実行
土地も有価証券も値上がりはありません。
会社のB/Sの左側の資産の部に含み損が発生しています。特別損失を出して、節税してキャッシュを生み出し、借入金を返済してください。
自社の格付けを上げてください。借金を減じると年金利率も下がります。今や0.5%を切る時代に入っています。
2、コストデフレ → コスト競争に勝つ
原材料も下がっているはず。経費も下がるはず。支払金利額も減るはず。
労務費も減じてコスト競争に打ち勝つ。当然、海外戦略も戦術も考えないといけませんね。
もう昔の売り物、昔の得意先、昔のチャネルでは需要が減るばかりです。
そんな日本でも、世界でも、人間は存在しています。伸びる市場,陽のあたる市場に新しい売りものを提供していく。
需要ニーズが変わっているのです。市場をもっと見ましょう。
4、過剰デフレ → 差別化
人の真似をして、他人と同じように悩んでいては差別化はできません。
新しい先端技術、設備、素材に、商売に挑戦しましょう。
他社とは異なる方法を考えましょう。
インフレで儲けた人は、このデフレ時代には化石になってしまったことを知るべきです。