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戦略・戦術

第96話 M&A 立ち会って思う事 その(1)

強い会社を築く ビジネス・クリニック

企業売却、企業買収の現場に立ち会ってつくづく思うことがあります。
 
「なぜ、もっと資産をカタ太りにしておかなかったのですか…」
 
売却する場合、資産査定行為(デューデリ)を外部の専門家によって、洗い直しの徹底した調査が入ります。
買う側にしたら、値打の無い資産を簿価通りに買う人は存在しません。
回収できない不良売掛金や不渡手形、不良在庫の存在、簿価よりはるかに下回る土地、建物、設備、有価証券、長期貸付金などなどこれらを実際の価格に直すと、純資産(資本金+剰余金の自己資本)が減じてしまいます。これが本来の売値になるのです。
価格が落ちてしまうのです。
(勿論 価格が上昇する場合もありますが…)
 
B/S(貸借対照表)に弱い経営者は、この資産を常に実態に近づける努力を日頃から、全く、していないのですね。
営業利益、経常利益には、影響をしない減損処理、特別損失を出しての節税を図ることをしていないのです。
P/L上では、利益を計上しており、これで利益が出ている!儲かっている!と勘違いして、自社は良い会社であると信じてしまっているのです。
 
収益(経常利益)の出ている期には、不良資産をどんどん落とし、キャッシュフローを改善し、借入金を早く返済し、自社の企業売却価格を上げる努力をするのです(売却が目的ではありませんが…)
 
大概の経営者は、自社の価値を過大評価しています。
その査定価格をみてショックを受けます。
 
ひどい時には、価格が1000万円とか、いや、100万円とか1円の時があるのです。
愚かな経営者は、怒りだします。
怒ってみても1円にしか価値がないその企業は、銀行借入や仕入先の買掛金で成り立っているのですから仕方がありません。
 
嫌なら売却しなくていいわけです。
しかし、自宅も個人の財産も銀行からの借入金の保証担保になっています。
せめて自宅と家族の現金だけは守りたくなり、しぶしぶ了承したりします。
そこで親子喧嘩、兄弟げんか、親族の離散も発生します。
 
企業を売却する方々が、全てこうなるのではありません!
しかし、常に資産の中身がピカピカ光っている優良企業を創る努力をしてほしいものです。

 

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