menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

税務・会計

第99回 税務調査は電子化によってどう変わるのか?

賢い社長の「経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」

電子化による税務調査の変化

電子帳簿保存法(電帳法)の改正により、企業の帳簿書類の電子化が進む傾向にあります。

その一方で、税務行政側も、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進しており、これにより法人税および消費税などの企業に対する税務調査の方法が大きく変わりつつあります。

紙書類中心の経理業務が電子化されて、経理部門の作業効率が向上するのと同様に、税務調査も効率化されていきます。

そこで今回は、電子化による税務調査の変化について、説明します。

 

最後に税務調査を受けたのはいつですか?

 

企業取引データのデジタル収集

電子申告の普及により、国税庁は膨大な量のデータをデジタルで収集できるようになりました。

法人税や消費税の申告書だけではなく、取引に関する各種の支払調書などもデジタル・データで蓄積されていきます。

 

数年前までは、預金取引において税務調査で疑義が生じた場合、調査官が金融機関に出向いて調べていました。

現在では、税務調査における金融機関への預貯金照会はオンライン化され、調査に必要な預金データを簡単に入手できるようになっています。

会社の預金口座だけではなく、社長の預金口座の取引明細データも収集されていると思った方がよいでしょう。

 

また、これまでの税務調査では、帳簿や書類に付箋をペタペタ貼られて、それらの書類のコピーを提出していました。

最近では、税務調査で必要な書類は、PDFやCSVなどのデジタル・データで提供するように要求されます。

特に、電子取引については、デジタル・データの保存が義務化されていますので、データの提供を求められるようになります。

 

会社にとっては、税務調査の対応時間が短縮される反面、効率よく網羅的に調査されることになっていきます。

 

帳簿書類の電子化は進んでいますか?

次のページ

1

2 3 4

第98回 経理社員のリカレント教育の重要性前のページ

第100回 郵便料金値上げで請求書の発行は紙から電子へ次のページ

JMCAおすすめ商品・サービスopen_in_new

関連セミナー・商品

  1. 経理のレベルアップオンライン講座

    セミナー

    経理のレベルアップオンライン講座

  2. 月次決算は5日間で出せる!スターターキット

    月次決算は5日間で出せる!スターターキット

関連記事

  1. 第20回 給料が変動したらチェックする3つのこと

  2. 第116回 社長が知っておくべきキャッシュフローの基礎と使い方

  3. 第24回 「社長の利益に対する考え方」で経営に差がつく

最新の経営コラム

  1. 第八十三話 「人を育てる職場づくり」—東京・大田区の町工場に学ぶ“人が辞めない組織”の実践戦略

  2. 第191話 米トランプ流交渉術と朱鎔基元首相の「奇襲作戦」~日米関税交渉への示唆~

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2025年4月23日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. マネジメント

    第52回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:ブルネロ クッチネッリ
  2. 税務・会計

    第3回 キャッシュレス決済の導入効果を判断するポイント
  3. 経済・株式・資産

    第12話 危機のときに生き残る会社のバランスシートとは?
  4. マネジメント

    第293回 寓話「村祭りの酒」に学ぶ
  5. コミュニケーション

    第15回 会えないお客様と信頼関係を築く方法
keyboard_arrow_up