【写真】筆者宅件事務所の空気加湿清浄機(左)とロボット掃除機。近年はIoT化、自動化が進み、自動で最適な運転ができるので、手間も掛かりません。
主にAV機器の紹介や、そのつかいこなしアイデアをテーマにしている本コラム。今回は、その主役とも言える機器を、根本から「キレイ」に保ち、メンテナンスを少なくアイデアをご紹介します。機器の故障頻度を減らすことができれば、業務の効率化、経費の削減にもつながるはずです。
今やオフィスにも家庭にも、電子機器が溢れています。パソコン、モニター、プリンター、テレビ、レコーダー、プロジェクターなど、枚挙に暇がありません。こうした電子機器には、内部に精密な電子回路や部品を凝縮しているので、取扱いには注意が必要です。
通常、隙間から侵入する程度のホコリでは問題が起こらないように作られていますが、数年も経つとホコリが堆積し、そこに湿気や油分を帯びると通電(ショート)して故障に至ることがあります。特に、PC、プロジェクター、レコーダーなどは、内部で発生する熱を逃がすために、ファンで空気を採り入れるため、ホコリが侵入し易いので注意が必要です。
そこでお勧めしたいのが、空気をキレイに保つこと。根本の解決です。空気がキレイだと、機器に堆積したり内部に侵入するホコリの量が減るので、内部清掃などのメンテナンスを少なくすることができます。また、機器が長持ちすれば、経費の節約にもなるでしょう。間接的には、突然の機器の故障によって業務が滞るリスクが低減できるのもメリットと言えます。
では実際にどうすれば良いのか。
まずは普段から部屋の清掃を。人手が足りなかったり面倒な場合は、ロボット掃除機を導入すると良いでしょう。床が清潔だと人が通ってもホコリが舞い上がらないので、非常に有効な対策と言えます。同時に検討したいのは、空気清浄機の活用。空気中のホコリをキャッチするので、機器や卓上はもちろん、床に溜るホコリの量も少なくなり、相乗効果が期待できます。
実際に筆者の事務所兼住宅では、ロボット掃除機による定期的な清掃と、空気清浄機の常時運転を行っています。最新の空気清浄加湿器は、フィルターを自動清掃する機能も搭載しているので、空気清浄機自体のメンテナンスも殆ど不要です。また、IoT機能により、外気のPM2.5濃度なども教えてくれるので、窓を開けての換気を行うか否かの判断もできます。
ほか、空気関連で注意したいのは、タバコの煙や調理で発生する油煙。これらはホコリよりも微粒子で、機器を故障させる原因になるので、部屋を分けるなど留意すると良いでしょう。なお、極度な空気の汚れは、空気清浄機のフィルター寿命を縮めてしまうので、そうした場合は窓を開けてしっかり換気を行うことをお勧めします。