ビデオカメラと言えば、子供の運動会や音楽会など、成長記録に大活躍ですが、ビジネスシーンでも活用されるケースが増えています。例えば会社の行事を記録として残す用途。入社式、展示会、イベント開催、新商品発表会、社長の講演や視察など多岐に渡ります。接客のロールプレイングなど、社内での研修や教育にも、動画での確認は有効でしょう。
また、最近では、WEBを用いたセミナーやプロモーションなど、情報発信のツールとしても注目されています。
ビデオカメラ専用機なら、デジタルカメラの動画撮影よりも、ピンボケが少なく、手ブレ補正機能が優れていたり、ズーム時に映像がブレたり、モーターの音が録音されてしまうなどの問題が少なく、クオリティーの高い動画が撮影できます。仕事で使うなら、ビデオカメラ専用機がおすすめなのです。
そこで今回は、仕事シーン別に、求められる機能とおすすめの製品をご紹介します。
■展示会やイベントなら「機動力」
展示会やイベントなら、出展側としても、視察側としても、ビデオカメラを携行したり、移動しながらの撮影が中心になります。本体が軽くてコンパクトな製品が適しているのはもちろん、ズーム倍率が高い製品を選ぶと、動き回らずにアップで撮影できるので、機動力が高く、時間も体力も節約できます。
パナソニック HC-V520M (http://panasonic.jp/dvc/v520m/index.html)
標準バッテリー込みで約269gと軽量。高画質の80倍ズームと高度な手ブレ補正機能で、望遠撮影も得意です。高感度で広角撮影の性能も高く、室内での高画質撮影にも適しています。WiFiを搭載し、スマホと連携したリモート操作、ネット配信など、機能も充実しています。
■接客・技術研修を「その場で確認」
接客のロールプレイングなど、研修生が自身の様子を第三者の視点で確認できれば、指導の効率も高まり学習効果もアップするでしょう。一般的なビデオカメラは、テレビに映像を映そうとすると、ケーブルの接続や設定が必要です。また、研修場所によっては、近くにテレビやコンセントが無い場合も。そんな時に重宝するのが、プロジェクター内蔵のビデオカメラです。
ソニー HDR-PJ630V (http://www.sony.jp/handycam/products/HDR-PJ630V/)
プロジェクターを内蔵し、本体のみで映像を投写できるのはソニーのみ。投写距離に応じて、10型-100型の映像を映し出せます。オフィスなら、部屋の照明を少し暗めに整えれば、20型-40型程度の映像が実用的な画質で投写できます。本体のみで、いつでもどこでも、みんなで大画面で確認できますね。
■情報発信なら「高画質」
会社案内、サービスや製品の紹介に加え、最近ではウェイビナー(WEBを通じたセミナー)など、動画を活用する企業が増えてきました。撮影業者に任せず、担当者が作業をすれば、撮影コストの低減に加え、柔軟な運用とスピードアップにも繋がります。
このように、プロモーション的な用途なら、多少高価でも、見栄えの良い、画質重視の製品を選びたいものです。
パナソニック HC-X920M (http://panasonic.jp/dvc/x920m/)
放送用の大型カメラと同様の撮影システムを持つ、高画質モデル。WiFiを搭載し、スマホと連携したリモート操作、ネット配信など、機能面でも充実しています。
■過酷な現場の記録なら「防塵・防水」
塵や高湿な工事現場、水没の心配がある水辺、極寒の地や冷蔵庫内など、過酷な環境で映像を記録するなら、高い防塵、防水、耐落下性能を備えたタフな製品がおすすめです。
パナソニック HX-WA30 (http://panasonic.jp/dmvc/wa30/)
コンパクトな縦型ハンディタイプ。深さ10mに耐える本格的な防水性能、1.5mの落下に耐える耐衝撃性能、気温-10度でも撮影できる耐低温性能など、堅牢性とタフさに秀でたモデル。光学5倍ズーム、高画質動画撮影、高画質静止画撮影機能など、ビデオカメラ本来の性能も充実。
■印象に残る映像は「アクションカメラ」で
ここ最近、ブームとなっているのが「アクションカメラ」と呼ばれるジャンルです。テレビ番組では、ヘルメットに装着し、目線ならではの臨場感豊かな映像でお馴染みですね
ビジネスでも、スキー、スノーボード、自転車、バイク、自動車など、スポーツ用品メーカー、体験講座や講習を実施するサービス提供者が、アクションカメラの映像をプロモーションに活用し、成果も上々のようです。
特殊で印象に残る映像なので、業種や業態を超え、活用を検討してみては如何でしょうか?
JVC GC-XA2 (http://www3.jvckenwood.com/dvmain/gc-xa2/index.html)
手の平にすっぽり収まる超コンパクトなボディながら、本体に液晶パネルを搭載し、映像の確認が可能。本体のみで、防塵、防水、耐衝撃、耐低温機能を備え、別途防護カバーの購入や取付も不要です。
鴻池賢三