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- 第93回「高画質」で「インスタ映え」
飲食も旅行も、「売れるモノ」は「インスタ映え」がキーワード。今やビジネスでも「インスタ映え」は重要な要素のひとつと言えます。関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
また素直にいちユーザーとしても、面白い写真やキレイな写真が撮れると、広く知らしめたくなるもので、筆者もそんなひとりです。
ただし、中高年層が若者と同じ感覚ではしゃぐのは抵抗があるもの。そこでお勧めしたのが、「高画質」です。
キレイな写真で、若者とはまた違った「インスタ映え」を楽しんでみてはいかがでしょうか? 今回は、そんな観点でコンパクトデジタルカメラの選び方をご紹介したいと思います。
■「高画質」で「インスタ映え」するデジカメの選び方
1. コンパクト
写真が趣味で高級な一眼タイプを所有されている方も多いと思いますが、レンズ交換タイプは大きくて重く、普段から持ち歩くのは困難です。
「インスタ映え」する瞬間は、いつどこで起こるか分かりません。常時携行できるコンパクトデジカメなら、いつ訪れるか分からないチャンスに備えることができます。
2. 高画質(センサーサイズ)
スマホと決定的な画質差を生み出すのは、映像を捉える「センサーサイズ」の大きさです。
画質はレンズの質、センサーサイズ、映像処理エンジンなど、さまざまな要素で総合的に決まりますが、センサーサイズが大きなプレミアムタイプは、そのほかの性能も伴っていて、高画質なものです。
一般的なコンパクトカメラは、センサーのサイズが「1/2.3型」(横幅6.2mm程度)であることが多いのに対し、画質を重視した「1インチ」(横幅13.2mm程度)搭載製品なら、面積比で4倍も大きく、捉えられる光の量も多くなります。
また、センサーサイズが大きいと、背景をボヤケさせ、被写体が浮き上がるように引き立つ写真も撮り易くなります。
因みに、一眼タイプのうち一般的な製品は横幅が20mm前後(APS-Cやフォーサーズ)、高級タイプは同36mm(フルサイズ)と、さらに大きいセンサーを使用しています。
3. 外出先でもデジカメからスマホに写真を転送
デジカメで撮影した写真をちょっとレタッチしたりコメントを添えて投稿するなら、スマホへの転送は欠かせません。
最新のデジカメはWiFi機能を内蔵し、撮影した写真データをスマホに転送できる製品が多いですが、購入前に必ず確認を。
■製品例 ソニー DSC-RX100M5A
「1インチ」クラスのセンサーを搭載したデジカメは各社から発売されていますが、特にコンパクトさと画質の両立を狙うなら、ソニーの「DSC-RX100M5A」がお勧めです。
筆者も愛用していますので、作例を使ってスマホとの違いをご紹介しましょう。
【製品】DSC-RX100M5A (実売価格9万円前後)
1インチセンサー搭載で手のひらサイズ。ポップアップ式のストロボとファインダーも内蔵。
【写真比較】RX100M5A vs iPhoneX
筆者が利用しているスマホ(iPhoneX)とRX100M5Aで撮り比べしました。
iPhoneも接写すると背景がボケた写真が撮れますが、ボケ味が少し硬く平面的に見えがちです。RX100M5Aは高精細でサクランボの質感が良く分かり、柔らかさも感じます。何より、背景のボケが柔らかくキレイで、被写体が浮き上がったように見えます。
明暗差の大きな場合です。iPhoneも撮影時に工夫すればもう少し見映えを改善できる余地はありますが、明るい場所か暗い場所に露出が合ってしまって、思い通りのイメージにならない場合が多々あります。対するRX100M5Aは明暗差を幅広く捉えることができ、肉眼で感じたような美しい陰影を表現できました。
■さいごに
iPhoneでも上手に撮影できる人はいるかもしれませんが、なかなか難しいものです。
画質の良いカメラを手に入れても、最終的には腕(センス)次第ですが、スマホとは違う高画質で、大人の「インスタ映え」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?