新年おめでとうございます。皆様のご発展とご健勝を謹んで祈念いたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
弊協会では、日頃、手紙や文章の書き方にまつわる相談事を承っています。昨年末頃からは手書き文字にまつわる悩みを耳にする機会が増えました。
「自分の書く字が好きじゃない」「下手だから書きたくない」そうした悩みを抱く人は大勢います。でも、大丈夫です。文字はほんのちょっとのコツをおさえるだけで、劇的にきれいに書けるようになります。
ビジネスシーンや日々の暮らしの中で文字を手書きする場面は意外と多いものです。とりわけ今の時季、年末年始にかけては歳暮のお礼、年賀状、お年玉のポチ袋、人によっては喪中のお知らせや寒中見舞いなど、ご自身の手書き字を眺める回数がきっと多くあるでしょう。
ここでは基本の基本をレクチャーします。本格的な美文字の習得には本来、長い年月を要しますが、すべてをマスターする必要はありません。まずは要領よくポイントをつかみ、心をラクにしてペンを持ちましょう。
書き方のポイント(準備編)
1.苦手意識をいったんわきに置き、のびのびとペンを走らせることが大切です
2.手になじむ書きやすいペンを持ちましょう。おすすめはやや太字の万年筆です。堂々とした文字が書けます。ボールペンなら0.7以上を選びましょう。細字に比べて色が濃く、はっきりと見えます
3.小さな文字は縮こまって見えがちです。可能な範囲で大きく書くよう意識しましょう
4.基本の基本は文字をまっすぐ書くこと。縦書き、横書きとも文字の中心を揃えるよう意識しましょう
書き方のポイント(実践編)
1.ひらがなは漢字に比べて小さめに書くと、見た目のバランスがよくなります
2.トメ、ハネ、ハライを一画ずつしっかり書くと、安定感が増します
3.「願」「申」などのように「目」「口」「中」が含まれる場合、空間が均等になるよう意識すると、整って見えます
手帳、日記、メモなど用途を問わず一日10分でも毎日文字を書く習慣をつけると、苦手意識にとらわれなくなるはずです。どうぞ参考にしていただけましたら、幸いです。