こんにちは、いかがお過ごしですか。朝晩の風が心地よく感じられます。栗、きのこ、里芋、柿など、この時季ならではの味覚も嬉しいですね。
さて、少し気が早いようですが、今号では2024年(令和6年)年賀状について考えてみましょう。
みなさんの会社では年賀状を送りますか。送らないと決めるなら、それもよし。送る派のみなさんは、せっかく手間暇かけて送るのですから、やみくもにならず、少しでも相手の心に届くよう工夫して送りたいですね。
年賀状を送るべき人、書くべきこと
そもそも年賀状とは、新年最初のごあいさつです。
旧年中に起きたあんなこと・こんなことはさておき、無事に新年を迎えられたことを慶び、気分あらたに互いの健康や発展を願って今後の厚誼を請う、そのために送るものです。
自由に使える通信手段がいくつもある今の世の中ですから、気軽に連絡を取り合える間柄なら、あえて年賀状を送る必要はないとも言えます。
しかしながら、少しご無沙汰している人や、目上の人にいきなり電話したり、SNSで一斉メールを送ったりするのは、はばかれることもありますね。SNSをやらない人やLINEのIDを知らない人もいます。
「謹賀新年」「恭賀新年」「迎春」「賀春」「初春」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」「新年おめでとうございます」…。
これらの賀詞(がし)には新年の訪れを慶び祝う気持ちが込められています。したがって、みなさんが独自に文章を印刷したり手書きしたりする際には、
1.互いの健康や発展を願うひと言
2.相手の近況を尋ね、近況を知らせるひと言
3.新年の抱負や、今後の厚誼を請うひと言
などを添えるといいでしょう。
とりわけ、新年の抱負を添えると力強く、オリジナリティの強いメッセージとなり、読み手の心に響きます。
■ひと言文例
1.互いの健康や発展を願うひと言
・ご健勝ご多幸を願っております
・益々のご発展を祈念いたします
・より一層、光耀く一年になりますように
・佳き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます
2.と3.
・その後、変わりなくお過ごしですか。弊社は本年、創立〇周年を迎えます。今後ともよろしくお願いいたします
・変わらなくお過ごしのことと存じます。今年は〇〇にチャレンジします。今後ともよろしくお願いいたします
・その後、いかがお過ごしですか。昨秋、初孫が生まれました。〇〇の話などぜひご教示ください
・あれから5年。月日が経つのは早いですね。また〇〇の場で交流できたら幸いです。ご指導のほどよろしくお願いいたします
知って得する年賀状ポイント
一度に多くの枚数を書くのは、誰にとっても大変です。年の瀬が押し迫ると何かと気ぜわしいですから、なるべく早めに準備にとりかかりましょう。
準備というと、「まずは年賀状を買う」と思い浮かべる人もいますが、少しお待ちを。買うより先にやるべきは「デザイン決め」です。
具体的に決めるには、①ウェブカタログ(印刷会社製)から選ぶ ②日本郵便のカタログから選ぶ ③自社でオリジナルのデザインを製作するなど、いくつか方法があります。
印刷会社や日本郵便のカタログから選ぶ場合、早めに発注するほど割引率が高く、お得に購入できます。
住所リストを用意すれば表面の宛名印刷まで一気に発注できますから、手っ取り早く片づけたい企業には最適でしょう。
少し丁寧に自社でオリジナルを製作する場合は、コストは上がりますが、お客様の層によってデザインや添える言葉をアレンジするなど、工夫の幅も広がります。
たとえば、①日ごろ接点が多いお客様と、②しばらくご無沙汰しているお客様、①と②のそれぞれ異なるデザインや言葉を考え、おすすめ商品を掲載するなどすると、結果的に、費用対効果の高まりも期待できるのではないでしょうか。
企業向け、おすすめ年賀状デザイン
去る8月31日、日本郵便から2024年(令和6年)年賀状デザインの発表がありました。通常の年賀はがき、ディズニー年賀状のほか、企業向けにおすすめしたい年賀はがきがあります。それが、広告付年賀はがき(地方版)。とりわけ古くから地域に根付いたビジネスを展開されている企業には最適だと考えます。
広告付年賀はがき(地方版)とは、文字通り広告が表面の下部分に掲載されている年賀状のこと。通常1枚63円のところ、1枚58円で購入できます。
広告主は行政(市町村)や地域の名産品(果物やお米など)である場合が多いため、どなたが受け取っても嫌味な印象を受けません。基本的にはその地域の郵便局でしか購入できないため、地域性が強く、珍しいため、受け取る相手の記憶に残りやすいと考えます。
■広告付年賀はがき(地方版)のデザイン例
*日本郵便HPより
詳しくは日本郵便のホームページでご確認ください。