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第26回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:グーグル

オンリーワンで勝ち残る企業風土づくり

<勝ち組と負け組が明確になる今、経営者の判断がブレると会社は、これから負け組に入ってしまうでしょう。しかし、経営者の判断が理念を軸に、ブレなければ、会社は、生き残り、勝ち残ることが可能です。

なぜなら、先行きの見えない日本で現場は、経営の判断が常にブレない会社なら、その会社を信頼して“ついていこう”と思い、顧客の声に耳を傾け始めるからです。

会社は、永続する必要があり、永続させるには儲からなければならず、そのためには、顧客の声を聴き、必要とされる会社になり、利益を生み出すことが不可欠です。

経営者は代わりますが、変わらぬ経営理念を軸にブレない経営を実践し、会社の風土を築けば、現場が一つとなり、顧客になくてはならない会社には何が必要か?探り当てることができるのです。

そこで24回連載を終わり、今回からは全3回で“マーケティング(売れる仕組み)”をキーワードに“どの顧客”を対象にアプローチすれば新しい顧客を創造できるか?を、売れる仕組みを経営理念とリンクさせ、現場士気を向上することで売り上げをアップさせている会社を事例と共に解説いたします。

 

~検索エンジンだけでは世界一になれなかった?!~

グーグルの設立は1995 年創設者のラリー ペイジとサーゲイ ブリンがスタンフォード大学で出会ったその翌年1996 年に2 人が作った検索エンジン(当初の名前は BackRub)が完成したことがきっかけでした。

この検索エンジンは、リンクを使用して個々のウェブページの重要性を判断するというものでしたが、検索エンジンを開発した同業他社が多くありながらも同社だけが創業15年で500億ドル(約5兆円)という売上げに到達し、世界NO1シェアーのオンリーワン検索エンジン企業になれたのはなぜでしょうか?

その理由は、同社の経営理念の存在にあったのです。

 

~ミッションは会社に儲けを生み出す!!~

グーグルのミッション(使命=存在意義)とは、

「世界中の情報を整理し、

世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」 です。

同社で働く人は、このミッションを目的に日々自由な発想でアイデアを生み出し、トライ&エラーを繰り返した結果、Googleの検索エンジン以外の分野で商品やサービスを生み出し、企業を急速に成長させました。

会社が成長する過程でM&Aやパートナーシップを開始したとき、同社のミッション「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるために」は、即ちグーグルの大義となり、グーグルで働く人々へ、M&Aやパートナーシップの目的は、利益追求ではない!とその意味を明確にし、現場のベクトルを一つにしたのでした。

<同社が検索エンジン以外に生み出した商品>

Eメール(Gメール)、オンライン・オフィス・スイート(グーグルドキュメント)

SNS(グーグル+)ウェブ・ブラウザー、写真管理・編集ソフトウェア、インスタントメッセンジャー、ブラウザーグーグルクローム、

 

グーグルの強さとは、つまりミッションによって“やっていいこと”の範囲をルール化し、働く人を監視しない自主性を重んじた働き方を会社に根付かせ世の中にないものを生み出す革新性を企業価値とする文化を醸成したことにあるのです。

 

~文化(カルチャー)は、行動規範で具現化される!!~

グーグルの文化とは、一言で言うと

<自主性を重んじ革新性を生み出す> ことです。

そのために同社にはグーグル特有の働き方を醸成する10 の事実」という行動規範があり、これら事実を会社の押し付けではなく、世の中の事実として現場に提言し、日々の仕事の指針としています。

10の事実>

1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
3. 遅いより速いほうがいい。
4. ウェブでも民主主義は機能する。
5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
10. 「すばらしい」では足りない。

 

~多様性を一つにする企業文化(カルチャー)をつくるには?!~

Google の提供する世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使える>商品やサービスは世界中で人気を博し、利用され、その結果アドワーズ(AdWords)と呼ばれるセルフサービスのオンライン広告は競合他社の追随を許さないほどの収益を生み出しています。

 

なぜならグーグルの社員は皆、それぞれの経歴や話す言葉も多種多様でありながらも、同じミッションを共有し、会社の向かう方向性に共感することで、現場の力が<世界中の情報を世界中の人々にシンプルに提供しよう>とこの1点に集約されているからです。

 

同社だけが多様性を一つにする他社では真似出来ない企業文化(カルチャー)を醸成する仕組みとは、例えば以下のようなものです。

・  非公式なスローガン(従業員行動基準)「邪悪になるな(Don't be evil)」

=お金だけを追求するな!

・  社内移動用の電動キックボードやセグウェイ

・  料理人が各国の料理を提供する無料食堂

・  フィットネスジムやサウナを完備したキャンパス

・  定期的に開催されるローラーホッケーのイベント

・  猫以外のペットを持ち込み可能なオフィス

・  おもちゃなど遊び道具を持ち込める仕事部屋

・  ラバライトやゴムボールがあちらこちらに置かれたオフィス

・  勤務時間の20%を自分の気に入ったプロジェクトに割く「20 percent time

仕組みにより現場が気づきを得て、それがアイデアを生み出せば、人は育ち、現場は一つになります。

が、最も重要なのは、現場がグーグルのようにミッションを目的として、現場同士が切磋琢磨し人を育て、企業文化(カルチャー)を醸成しているか?なのです。

 

●グーグルHP
https://www.google.com/intl/ja_jp/about/

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