menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第52回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:ブルネロ クッチネッリ

オンリーワンで勝ち残る企業風土づくり

~利益追求のみの会社には、存在意義がない!!~
 
「利益を生み出すのは営利団体の原点ですが、利益の追求のみの世の中に私自身は住みたいとは思いませんね。」こう語るのは、1978年創業後カラーカシミアで市場を席捲したイタリア、ウンブリア地方の小さな村、ソロメオにある本社を構えるブルネロ・クチネリです。
 
現CEOクチネリ氏が経営軸とする人間主義的経営とは?
「人間への配慮に欠けた会社は、いくら収益をあげても、無意味である。」というものですが同社の存在意義を意識した会社経営とは、どのようなものなのでしょうか?

~会社の存在意義は、メードイン地元!~
“スポーツシックラグジュアリー”がブランドコンセプトの同社の信条は、メイド・イン・イタリー。
ブルネロクチネリの商品が、高品質で、柔らかさ、着心地、デザインまで世界中で高く評価されている理由は、つまり、イタリアで職人がつくっているからです。
同社が1985年、妻の故郷であるイタリア・ウンブリア地方の小さな村、ソロメオにある14世紀に建築された城を購入後、修復し、この地を本社としたのは、

・地域の住民を雇用し、
・村の教会を建て直し、
・あらたに劇場を作り、村の経済的な復興を促進することであったのですが、

実は、職人を代々育成することで、利益を生み出せる、存在意義のある経営を実践しようとしたからなのです。

~人を大切にすれば、会社は潰れない!!~
 
本社のあるソロメオ村を復興させることを軸に、ブルネロクチネリは、経営理念「人を大切にする」ことを以下のように具体化しました。
 
・2つの社員食堂で出される昼食は、ソロメオの主婦が地元の素材を使い、ウンブリアの調理法で毎日午前中に作る
・タイムカードを廃止し、自由に出勤してもらう 

トップクチネリ氏がここまで会社の在り方にこだわるのは、かつて高度成長期の工場労働者だった父親が過酷な仕事を強いられ涙ぐんでいるのを見て、『人間の誇りや尊厳を大事にする会社を作ろう』と決意したからです。ブルネロクチネリは、本社のあるソロメオ村で「ソロメオ職人学校」の開校を通じて、職人を1人の人間として見ることで、職人に最大限の力を発揮してもらい、ブランドを拡大させ、売り上げを伸ばすことで「利益を生みながら、人権も大事にする」会社をつくろうとしているのです。
 
 
ブルネロクチネリHP(日本語:人を大切にする企業)
http://www.brunellocucinelli.com/ja/philosophy#/page/3
 

第51回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:フロレスタドーナツ前のページ

第53回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:LEGO次のページ

関連記事

  1. 第19回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:イケア

  2. 第23回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:ツムラ

  3. 第22回 社員の幸せを考えるブレない経営とは?~事例:アイリスオーヤマ

最新の経営コラム

  1. 第19話 男女の賃金格差の開示義務化と女性の活躍推進の必要性

  2. 第60回 使い方を決めるのは消費者

  3. 第37回「日本が唯一『女形』」

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 健康

    第15回 「竹斬りの行」
  2. 経済・株式・資産

    第104話 中小企業の事業承継(7)
  3. マネジメント

    第十五話 焦るな、されど、急げ(フットケアコンフォートセンター)
  4. 教養

    2016年11月号
  5. 人事・労務

    第20話 年2回の成績評価
keyboard_arrow_up