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第42号 坂本龍馬のココロとカラダ

おのころ心平の ──社長のための「か・ら・だマネジメント」

 NHK大河ドラマ放映中の『龍馬伝』。福山雅治主演で、美しすぎる龍馬像が話題になっていますが、何といっても坂本龍馬という人物を一躍スターダムに押し上げたのは、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』ですね。 私もご多分にもれず、学生時代にこの小説には夢中になりました。

 ところで「龍馬」が正しいのか、「竜馬」が正しいのか?はい、答えは、坂本龍馬が正しい。 司馬遼太郎氏も自身で述べているように、『竜馬がゆく』はあくまでフィクションであり、史実の龍馬に、かなりの演出を加えているのです。

 とはいえ、現代人にとって龍馬は、幕末の最大のヒーローに違いありません。 薩長同盟、大政奉還という奇跡的な偉業を成し遂げ、なおかつ、日本初の株式会社を設立して、さまざまな事業を展開した人。

 その事業は、海援隊の海運事業をはじめとして、輸入業、塩田事業、出版事業、北海道の開拓や竹島の開発にも及んでいます。

 まさに、当代随一の大ベンチャー企業家です。 幕末の多くの志士たちとは、見えている視野がまったく違う。同時代の人には、もはや異次元の存在であったと言えるでしょう。

 そんな坂本龍馬の事業家としての実像に迫るのにお奨めしたいのが、★『坂本龍馬の「贋金」製造計画』/竹下倫一著/青春出版社

 一介の脱藩浪人がなぜあそこまでの活躍ができたのかという疑問に新機軸をもたらし話題となった、 ★『あやつられた龍馬』/加治将一著/祥伝社

 龍馬暗殺をとりまく当時の政治情勢を知るには、 ★「竜馬暗殺」推理帖/稲葉稔著/PHP文庫

 ono42-1.jpg どれも作品としてスリリングな内容なので、とにかく読んでいて面白い。また坂本龍馬という人物を通して、明治維新という時代を複眼的にとらえることができます。

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 さて、坂本龍馬のココロとカラダについて、ここからが本題です。 近江屋事件にて、龍馬が非業の死を遂げたのは、慶応3年11月15日(1867年12月10日)。生まれは天保6年11月15日(1836年1月3日)ですから、 なんと31歳という短い生涯だったんですね。

 死因は暗殺ですから、病気ではありません。 坂本龍馬のカラダを分析するには資料が乏しいですが、遺された写真から、身長は173cm程度、体重は75kg前後と推測されています。

 今の日本人の中ではそれほど長身とは言えませんが、当時としては大柄な方で、さらに龍馬はブーツを愛用していましたから、人より頭一つ分抜け出ていたでしょう。

 龍馬の銅像の写真を見てみましょう。

ono42-2.jpg  この銅像や他の写真から見るに、腕を組む姿は、右腕が上になっています。腕を組むというのは無意識の動作で、胸郭や心臓を守る行為です。

 そして、右腕が上になる人は、カラダの重心が左に寄っているケースが多く、性格的には自分の主張がはっきりしている人。そして、自分の考えを行動で示し、首尾一貫しています。

 議論では、自分が一番正しいと考え、自分は人より抜きん出ていると考える優越思考の人が多いです。腕組みを解くときは、段階的に条件が満たされたり、相手が自分の主張に感心したりする時です。

 腕組みは、右が上か左が上かの二通りしかないので、おおざっぱなことしかわかりませんが、最盛期の龍馬の行動からは、自信に満ちあふれ、誤解や中傷などを恐れずわが道を進んだ姿が浮かんできます。

 そんな龍馬、なんと梅毒であった、という噂があります。 社会の教科書にも出てくる中江兆民が、龍馬と邂逅を振り返り語ったものが根拠になっているのですが、龍馬が本当に梅毒を患っていたかどうかの真偽はわかりません。

 とはいえ、時代背景、当時の志士たちの行動から見ると可能性はあります。龍馬自身、亡くなる年の夏頃からよくカラダの調子を崩しており、暗殺の前も数日前から風邪をひいたように体調を崩していたことからも、何らかの慢性病の状況証拠と言えなくもありません。

 梅毒と聞くと、私がピンとくるのはホメオパシーの「マヤズム」です。「マヤズム」とは、ホメオパシー独特の概念で、私たちが先祖から受け継いできた「負(病気)の土壌」を意味します。この概念には歴史的・遺伝的・肉体的・精神的要素を含んでいて、大きく5つの種類があるとされています。

 Psorinum(ソライナム:疥癬)
 Syphilinum(スフィライナム:梅毒)
 Medorrhinum(メドライナム:淋病)
 Tuberculinum(チューバキライナム:結核)
 Carcinosin(カシノシン:ガン)

 このうち梅毒マヤズムは、衰弱、解体、破壊、混乱などのテーマを持っています。 身体的には、神経系統、血液、骨、粘液の病気と関係し、性格としては、固定観念が強く、その観念で物事全体を見、地道に結果を出していくタイプです。

 社会的にも高い地位にいるケースが多く、リーダー格になります。しかし、猜疑心が強くなって絶望したり、自己破壊衝動が強くなることもあり、思い通りにならないなら全部壊す、というオールオアナッシングに考える傾向もあります。

 幕府方の目や暗殺の対象になっていても、大胆に行動した龍馬は、自分の主張に正直に生き、それが通らぬなら、オールオアナッシング、もう死んでもかまわない、と言った考えの持ち主だったかも知れません。

 いずれにしても、幕末に坂本龍馬という人物を得たことはその後の日本に大きな影響を及ぼしました。そして戦後も、その生き方が、私たちに多くの勇気を与え続けてくれています。 坂本龍馬…そのビジネスマンとしての自由で大胆な発想を、今こそ見習いたいものです。

 

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