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- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.3 リサイクル新事業で注目の一貫システム
「環境」をテーマにした新事業に着手している企業は、本当にたくさんあり ますが、実用化し高採算の事業は、なかなか難しいものです。
札幌市に本社を置く寿産業株式会社(鈴木俊三社長)は、平成11年に廃タイヤリサイクル機器の開発に着手し、一貫プラントの第一号機を、平成13年12月に納入、本格稼動をはじめた。
粉砕装置の刃の形状を工夫し、常温でタイヤゴムの破砕と同時に、ビートワイヤを抜き取るコア技術の確立に成功し、従来の冷凍粉砕システムに比べ初期投資が半分以下。液体窒素を使わないので、ランニングコストも低く、ゴム材質の劣化もない。古タイヤはチップ化し燃料や付加価値の高い除草マットなどに再利用され好評、引き合いも多数。(日本・米国等特許出願中)
市場飽和の中で、新商品・新事業を次々投入する会社は、やっぱり元気だ。