「AI探検隊」視察ツアーで訪れた渋谷QWSは多様な人々が交差し、交流することで社会価値につながる新たなアイデアが生み出されており、単なるコワーキングスペースを超えた創造的な交流や、ビジネスの成長を加速させる場所として注目されている。
渋谷QWSは、多様なメンバー同士が刺激し合いながら新たな価値を創造することを目的とした共創施設で、定期的に開催される「QWSステーション」ではメンバーが自身のプロジェクトや課題を共有し、フィードバックを受けることで互いに学び合う機会を提供、「QWSサロン」と呼ばれるカジュアルなミーティングでは異業種の人々がリラックスした雰囲気で意見交換を行い、新たなインスピレーションを得ることが可能だ。
さらに、メンターによるコーチングセッションや専門家を招いたトークセッションも開催されており、メンバーのスキル向上を支援している。
「AI探検隊」でお話を伺った、中西健輔氏がメンターをしている大学生を中心に活動する「TRANS」というプロジェクトでは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)やD2C(Direct to Consumer)戦略を支援しており、AIプラットフォームの開発を通じて、企業がローカルとグローバルの境界を超えてビジネスを展開することをサポートしている。
このプロジェクトのメンバーたちは、ハーバード大学や国連の問題解決に関する研究論文を読み込み、各自がプロジェクトマネージャーとして企業のDX支援をリードしており、その意欲とスキルの高さには驚かされた。
◾️渋谷の革新とビットバレー
渋谷は、インターネットの普及期である1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ITスタートアップブームを象徴する場所として「渋谷ビットバレー」と呼ばれた。
当時、伊藤穰一氏のデジタルガレージや、Yahoo! JAPAN、楽天、サイバーエージェントといった企業が渋谷に拠点を構え、インターネット文化の普及とベンチャー投資に重要な役割を果たした。
今日、渋谷は再び新たなイノベーション拠点として注目を集めている。
渋谷QWSは、渋谷再開発によって誕生した渋谷スクランブルスクエアの15階に位置しているが、隣接する「渋谷ストリーム」には、2019年にGoogleが六本木ヒルズから移転してきており、スタートアップ支援拠点「Google for Startups Campus」も併設されているし、西口のセルリアンタワーや渋谷フクラスには、GMOインターネットグループの拠点もある。
渋谷はインターネット時代を代表する企業、「AI時代」のベンチャー拠点にも、新たな拠点となっている。
======== DATA =========
●渋谷QWS(キューズ)
https://shibuya-qws.com
●デジタルガレージ
https://www.garage.co.jp
●LINEヤフー
https://www.lycorp.co.jp/ja/
●楽天ぐるーぷ
https://corp.rakuten.co.jp
●GMOインターネットグループ
https://www.gmo.jp