この会社も雇用維持のための給付をもらうためもあり、社員教育をやっているが、もともとそんな理由でなく、社員に会社で必要な資格を取らせていた。
結果的に、日本人の社員でほとんどが、なんらかの有資格者とのことで、2回も3回も落ちる社員もいてあきらめかけたが挑戦させ続けたのが良かった。受験費用も高いものでは10万~15万もするが、3回はさすがに考えたとのこと。
そこで会社で社員の資格持ちが、講師になり就業時間をすこし削って勉強時間にあて、試験に出るポイントを集中的に教え、合格テクニックも何とか少人数で手取り足取り指導し続けた。
結果、事故が減った。コスト削減も大事だが、事故がないのが一番のコストダウンになり、社員も自信をもって、プライドをもって仕事に取り組んでいる。
普通、相当に汚い現場が一般的な業種であったが、3Sへの取り組みが見て判るようになっていた。大手の社員さんが工場監査に来られても、安心して帰られると聞く。
これからの武器を、社員の自主性に任せてはいけない。仕事のなかで取らせる工夫も事業の大事な要素になる。車通勤も勉強の機会を奪う一つであるが、人間一人で頑張れるほど意思は固くない。
自分を振り返れば良く判る。みんなで渡れば恐くないとは、けだし名言である。