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後継者

第57回 思考のコントロール

欧米資産家に学ぶ二世教育

リーダーの資質として欠かせないのが、自分を律する心、つまりどう自分のマインドをコントロールしていくかということではないかと思う。以前第16回でプラス思考を身につけさせることについて述べたが、今回は目標設定について考えてみよう。

企業で目標設定を行うように自身の目標設定を行い、それを徹底させることは大きな効力を発揮するのではないだろうか。
 
ホームレスからOK WAVEを創設、更に上場まで果たした兼元謙任氏は、毎日朝30分かけて「成功シート」の記入をするという。自分の中長期や短期の目標、基本方針を再確認の意味で自分の手で綴り、それを成就させるためのその日の行動を詳細に書きこむ作業をするという。そうすることで毎日決意を新たにできるし、潜在意識(自律神経)に働きかけ、その応援を受けることで力が倍増するのであろう。
以前通った自己啓発講座は、多少宗教めいていたが、やはり毎日このような目標設定の書きこみを参加者に義務付けていた。
 
GMOインターネットの代表取締役会長兼社長の熊谷正寿氏は、高校を中退後、20歳の時に 自分の夢を手帳に書き始める。その大目標は「35歳までに自分の会社を設立し、上場させる」というもの。その為の毎年の具体的な目標をかきこんだ夢手帳を作った。それは仕事上のことだけでなく、健康、教養、心・精神、家庭、経済やお金の分野でそれぞれの夢を設定し、毎年の具体的な数値目標を挙げている。
 
「夢があるところに行動がある。行動は習慣をつくり、習慣は人格をつくり、人格は運命をつくる」と信じ、手帳を常に持ち歩き、トイレでも眺めては夢を潜在意識化させていったそうである。実際、熊谷氏は35歳と1カ月で上場を果たしている。
 
「引き寄せの法則」という言葉をよく耳にするが、面白いもので、目標を設定しその成功を確信すると不思議なパワーがでてくるように思える。目的成就に必要な人を招き寄せる力、耐える力、幸運を引き付けるパワーなどであろうか。
 
これは経営者としてご自身だけでなく、是非後継者にも勧めて欲しい習慣である。偉大な起業家、発明家、何かを成し遂げた人、皆それぞれ自分の目標を設定し、その成就や成功を固く信じて努力し続けた人達なのである。

 榊原節子 

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