
アメリカでサードウェーブコーヒー(第3次コーヒーブーム)の火付け役とされるブルーボトル・コーヒーの海外初となる日本1号店が、東京の清澄白河に2月6日にオープンした。
サンフランシスコの1号店が倉庫を改装して作られていたのと同様に、清澄白河も倉庫跡地だが、小さな屋台ほどの間口のサンフランシスコの店とは違い、日本の店は天井も高く、面積も広いガラス張りの明るい大きな店で、奥にある倉庫スペースには大型の焙煎機があり、コーヒー豆の袋が積まれていた。
奥のレジで注文、会計を済ませると右側の長いカウンターでお店の人が一杯ずつコーヒーを淹れて出してくれるので、機械でコーヒーを淹れるスターバックなどよりは時間がかかるため、私が行った平日の午前中でも30分ほど並んだが、初日は2時間半待ちの大行列ができていたようだ。
ちなみにこれまでいくつもの行列に並んできたが、初日の大行列の原因はお店側がまだオペレーションに慣れていないことに加えて、客の方も初めてのために戸惑いがあって時間がかかるためで、ブルーボトルの場合も同様だと考えられる。
サンフランシスコのブルーボトルコーヒー1号店は、twitter、Uber、SquareなどのITベンチャー企業の近くのため、これらの企業の人達が常連客となっているし、Twitter創業者のエヴァン・ウィリアムズ、Instagram創業者のケヴィン・シストロム、WordPress創業者のマット・マレンウェッグ、Flickr創業者のカテリーナ・フェイク、アップルでスティーブ・ジョブズと一緒に働いていたジェームス比嘉などというそうそうたる面々が出資をしていることも特徴で、IT系の人達にファンが多い。
■サードウェーブコーヒーとは
従来「アメリカンコーヒー」と言われるような薄いコーヒーが主流だったアメリカのコーヒーは、ここ数年で見違えるほど美味しくなった。
アメリカでの第1次コーヒーブームは20世紀の初めに家庭でもコーヒーを飲むようになった頃、第2次コーヒーブームはスターバックを筆頭に「シアトル系」と呼ばれるカフェラテなどの薄いアメリカンでないコーヒーを出すチェーンの登場時期を差している。
今進行中の第3次コーヒーブームは、ブルーボトルコーヒーのように人間が一杯ずつ丁寧に淹れるコーヒーを出す店によるものだが、日本は元々コーヒーのレベルが高い国で、以前から多くの珈琲専門店があり、機械で淹れているがコンビニでも100円で挽きたての美味しいコーヒーが飲めるので、アメリカほどのインパクトはないように思われる。
しかし、3月にオープン予定の表参道店は周辺にあるパンケーキ店やポップコーン店同様に、当分の間は長い行列ができそうだ。
======== DATA =========
●ブルーボトルコーヒー 清澄白河店
https://bluebottlecoffee.jp/cafes/kiyosumi/
所在地:東京都江東区平野1-4-8
営業時間:8:00~19:00
表参道店(3/7オープン予定)
所在地:東京都港区南青山 3-13-14 増田ビル 2F
営業時間:10:00~21:00
代官山店(今春オープン予定)