menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

戦略・戦術

第146号 101,900円

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 この数字は、インターネット通販を利用するシニア層(60 歳以上) の年間購入金額である( 総務省調べ)。

 ネット通販の売上高の中で、シニアのシェアはまだ一割に満たないが、全世代の中で、最も高い金額となっている。

 シニアは、他の世代に比べて消費意欲が高く、ヤフーショッピングでは、シニアの注文が昨年比で1.4 倍に伸びるなど、今後の需要拡大に大きな期待が寄せられている。

 一般的に、ネット通販の注文ピークは深夜だが、朝型の生活をするシニアにとって は、午前11 時からの1 時間がゴールデンタイム。

 各ショッピングサイトでは、そのピークに合わせて、タイムセールを実施したり、売れ筋のこだわり食品や、園芸用品といった趣味分野の特設コーナーを開設したりと、シニア需要を取り込むべく、矢継ぎ早に販促策を打ち出している。

 サイト作りの配慮としては、「画像を大きくして見やすいように工夫する」「ページの移動が少ないシンプルなサイトに設計する」といったシニア向けの対策が必要だという。

 一方、小売業を見ても、午前中に早々と買物を済ませてしまう“ 朝型シニア”のライフスタイルに対応して、開店時間を繰り上げる企業が出てきている。

 イオンでは、4 月下旬から東北6 県の38 店舗の開店時間を午前8 時に変更していたが、さらに6 月1日からは、9 月上旬までの期間限定で、全国1,200 店で開店時刻を午前7時に変更。シニアとサマータイムの需要を見込んでいる。

 またマツモトキヨシでも、今年度から首都圏の約100 店舗の開店時間を1 時間程 度早める計画だ。

 このように、開店時間の繰上げは、高齢化を見据えた一つの施策として、小売業全体に広がりそうだ。

 これは、消費者の「買いやすさ」「使いやすさ」を追及するサービス業の基本とも言えるが、遅まきながら、有店舗も有望市場であるシニア顧客の掘り起こし策として、マーケティングを兼ねて導入し始めたということである。

 この背景には、800 万人以上といわれる団塊世代の定年退職が、今年、本格化す ることが大きい。

 時間とお金に余裕を持つシニアのネット通販利用は、確実に増えると予測されており、小売業をはじめ、旅行・スポーツなどのサービス業全体が、“ 高齢者
シフト”を強めている。

 このシニア世代の年間消費支出額は、2011 年度に100 兆円を突破し、個人消費 の44%を占めている。国内消費の大きな担い手として、シニアの存在感は増すばかりだ。

 

第145号 ネット通販は新ステージへ前のページ

第147号 消費者に支持される理由次のページ

関連記事

  1. 第136号 通販の数字「22,876名」

  2. 第188号  12億人

  3. 第160号 デジタルカタログの台頭

最新の経営コラム

  1. 第55回 2023年10月施行 インボイス制度~事前準備すべき4つのポイント~

  2. 老舗「徳川商店」永続の秘密(8) 攘夷への現実的対処(水野忠邦)

  3. 第75回 沢渡温泉(群馬県) 静かな温泉地で「プチ湯治」

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 人間学・古典

    第18講 「言志四録その18」権豪に近づきて、名を落とすべからず。
  2. 社員教育・営業

    第55回 「研修で学んだ事を定着させるために」
  3. マネジメント

    逆転の発想(46) 使える権威は利用する(織田信長)
  4. 新技術・商品

    第53回 DXとは、誰のため? 何のため?
  5. 経済・株式・資産

    第89回「配当も株式投資の魅力」
keyboard_arrow_up