スポーツ用品メーカーのナイキは、2006年にシューズに入れたセンサーと携帯音楽プレーヤーiPodを同期させてランニングの走行距離や時間などを記録する「Nike+ランニング」というデジタル製品を発売したが、それ以来、毎年のようにデジタル機器によりトレーニングをゲーム感覚で楽しめる「Nike+」シリーズの製品を出している。
私は、最初の「Nike+ランニング」から始まり、時計のようなリストバンドとセンサーを使う「Nike+スポーツバンド」、GPS(位置情報サービス)を利用してランニングの距離やペースを記録できる「Nike+GPS」のiPhoneアプリ、そして日本では未発売の、さまざまな動きを測定・記録する「NIKE+FUELBAND」(2013年春以降日本で発売予定)などを使っているが、こういうものは実際に使ってみなければ良さが分からない。
そのため7月28日~8月12日に、ナイキはJR原宿駅前に「UGOKIDASE TOKYO」という期間限定のスペースを設け、日本未発売の2製品を含めて、これらを実際に利用しながらゲーム感覚で遊べるイベントを開催した。
ここでは「Nike+ランニング」を使い30秒間に走った距離を競う「30秒ダッシュ」、「NIKE+FUELBAND」を身に着け、LEDセンサーを搭載したコート上でLEDボールをラリーした時間を競う「NIKEFUEL RALLY」、日本未発売の「Nike+Basketball」を履いてジャンプの高さなどを競う「Jump Rope」や、80ステップをし終える時間を競う「Foot Fires」の4つが行われ、全て参加するとTシャツがもらえる。
中でも、靴底に入れたセンサーにより重心の位置やジャンプ、動きなどを記録できる「Nike+Basketball」は、選手が毎回の試合でどのくらい高く飛び、ハードに動いたり素早く動いたかを測定し記録でき、後から分析できて役に立つ。
また、近くにあるナイキ原宿店でも、靴というよりソックスに近い履き心地の、重さ160g「ナイキ フライニット」という新しいランニングシューズでランニングマシンを500m試走するイベントも連動して行われている。
オリンピック期間とも重なった今回のイベントは、若い人や運動に関心を持っている層にナイキの新しいデジタル機器を試してもらい、日本で商品が発売した際の購買につなげようとするものだと思われるが、スーパーの食品売り場の試食同様に有効な取り組みだ。
■NIKE+FUELBAND
最近私が愛用している「NIKE+FUELBAND」は、普段の生活での動きをナイキ独自の「FUEL」という運動単位で計測して記録するもので、オフィスワーク中でもある程度は運動になっていることが分かるし、歩数計同様、運動不足を意識的に解消しようと考えるようになってとても良い。
このような運動計測系のサービスは、レコーディングダイエット同様、データが溜まって行くことでさらなる意欲をかきたてる傾向があり、健康増進に役立てられるので、ナイキに限らず、自分に合った製品やサービスを継続して利用することをお勧めする。
======== DATA =========
●Nike+
http://gameonworld.nike.com/#ja_JP/
●ナイキ
http://www.nike.com/jp/ja_jp/
●ナイキ原宿
http://nike.jp/nikeharajuku/
所在地:渋谷区神宮前1-13-12
営業時間:11:00~20:00