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第60回
真田信繁(幸村)がごとく「死ぬまで生きよ!」
~2016年大河ドラマ『真田丸』サイドストーリー~

次の売れ筋をつかむ術

 

 
2016年(平成28年)のNHK大河ドラマは、 "日の本一の兵(つわもの)"と呼ばれた
真田信繁(幸村)が主人公の『真田丸』(さなだまる)だ。

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真田信繁(幸村)は、石高からすれば戦国武将の中で下位にもかかわらず、
人気は織田信長や伊達政宗に勝るとも劣らない。
 
その人気の秘密は後世に数々の伝説を生んだ強さ、しぶとさにある。
 
真田昌幸・信繁の親子は、十倍以上もの徳川軍による二度の侵攻を上田城で迎え撃ち、
わずかな兵で撃破した。
 
また、関ヶ原で敗れ劣勢だった豊臣方に付いて戦い、大坂冬の陣・夏の陣でも破竹の活躍をし、
家康に切腹を覚悟させた。
 
『真田丸』は、戦国の覇者・徳川家康を、生涯で三度も翻弄した稀代の英雄の物語である。
 
以下の『真田丸』にまつわるサイドストーリーを頭に入れて、ドラマをお楽しみいただきたい。
 
◆小さな家族船「真田丸」の長い長い航海の道程
 
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日本の歴史上、屈指の人気を誇る真田信繁(幸村)だが、大河ドラマの主人公となるのは初めてのことだ。
 
タイトルの『真田丸』とは、慶長19年(1614年)の大坂の陣(冬の陣)において、
信繁が大坂城の平野口に築いた出城「真田丸」に由来する。

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また、真田家を「戦国の荒波に立ち向かう一艘の船」に例えた掛け言葉だ。
 
脚本は、2004年放送の『新選組!』以来二度目となる三谷幸喜氏で、
2010年から続く原作の小説などのないオリジナル作品である。
 
『真田丸』のホームページに、三谷幸喜氏は、以下のように記している。
 
戦国時代最後の名将・真田幸村。
 
その本名を、真田源次郎信繁という。
 
好奇心にあふれ、冒険を好み、戦国の世を駆け抜けた真田信繁は、 
いつしか、覇者・徳川家康をも恐れさせる伝説の武将となった。
 
真田幸村伝説には、もうひとつのストーリーがある。
 
天才の父、秀才の兄の背を追いかけながら、故郷に住む家族と共に乱世を生き延びていくために、
迷い、悩み、苦しみながら成長していく、 家族愛にあふれた次男坊・信繁の物語。
 
大坂の陣において真田信繁が、戦国時代最後にして最強の砦「真田丸」を作りあげるまでの人生は、
戦国の荒波に揉まれ続けた小さな家族船「真田丸」での長い長い航海の道程でもあった。
 
◆主役の堺雅人をはじめ豪華キャストで大河ドラマも「倍返し」?
 
『真田丸』の主役・真田信繁は堺雅人が務める。

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信繁の父・真田昌幸は草刈正雄、兄・真田信之を大泉洋、母・薫役を高畑淳子、
祖母・とり役を草笛光子、姉・松を木村佳乃が演じる。
 
幸村の最大のライバル徳川家康役は内野聖陽、
信繁の生涯のパートナーとなる、きり役は長澤まさみ。
 
佐助ら隠密集団を操り、真田家を陰から支える出浦昌相役に寺島進、
きりの父・高梨内記役に中原丈雄、忍びの佐助役に藤井隆、
真田が仕えた武田家最後の当主・武田勝頼役に平岳大、
武田滅亡後に真田の新たな主人となる織田家の武将・滝川一益役に段田安則、
若き日の信繁が人質となる上杉景勝役に遠藤憲一。
 
信幸の正室・小松姫役に吉田羊、徳川随一の猛将で小松姫の父・本多忠勝役に藤岡弘、
関東の覇権をかけて真田と激戦を繰り広げる戦国最大の大名・北条氏政役に高嶋政伸、
家康の正室・阿茶局役に斉藤由貴、家康の名参謀・本多正信役に近藤正臣。
 
信繁の初恋の相手・梅役に黒木華、真田家をライバル視する信濃の豪族仲間・室賀正武役に西村雅彦、
信繁を慕う地侍・堀田作兵衛役に藤本隆宏。

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キラ星のごとき豪華キャストに、いやがおうにも期待が高まる。
 
『龍馬伝』のあと、近年、数字が取れない大河ドラマだが、
堺雅人が同じく主役を務めたテレビドラマ『半沢直樹』のように「倍返し」となるか?
 
◆猿飛佐助、霧隠才蔵・・・「真田十勇士」も登場?
 
真田信繁は真田幸村として知られるが、幸村の名は、信繁死後、
江戸時代に軍記物や講談本で描かれるうちに広まった架空のものだと考えられている。
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また、真田幸村と言えば、「真田十勇士」の名を誰しも思い浮かべるだろう。
 
幸村に仕えたとされる、猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道、三好伊三入道、穴山小助、
筧十蔵、由利鎌之介、海野六郎、根津甚八、望月六郎の十人の勇士を指す。
 
戦後も、たびたび、映画や人形劇などの題材となり広く親しまれて来た痛快活劇だが、
大正時代に創作され、『立川文庫』などによって知られるようになったものだ。

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真田信繁(幸村)は、小が大を翻弄する痛快さや日本人の判官びいきとも相まって、
民衆のヒーローとなって行ったのだろう。
 
今回の『真田丸』でも、佐助ら隠密集団も登場するようだが、はたして、その活躍はいかに?
 
◆真田家の家紋「六文銭」の由来

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真田家の家紋「六文銭」はつとに知られているが、その由来は以下のように伝わる。
「長篠の合戦」で武田軍が惨敗し、「天目山の戦」で信玄の子・勝頼も自刃し、主君の武田家は滅びる。
戦の後、真田軍はわずか三百人で敗走する中、敵方の四万の北条軍と遭遇する。
そこで、真田信繁(幸村)は一計をくわだてる。
 
六流の無地の旗に北条方の武将の紋(永楽通宝)を描き、六方向から五十人ずつに分かれ、
人数が多いように見せかけて夜襲を掛ける。
 
北条軍は旗を見て自軍の武将が寝返ったと思い、真田軍は、その混乱に乗じて敵陣を突破し、
九死に一生を得る。
 
この時、六流の旗に銭が描かれたことにちなみ、真田の旗印は六文銭となった。
 
また、三途の川を渡る船賃が六文(現在の貨幣価値で三百円)だと信じられていたため、
いつでも死ぬ覚悟で生きて戦い抜く気概を表した。

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◆打倒徳川の聖剣「妖刀 村正」
 
真田信繁(幸村)は、徳川家が怖れる「妖刀 村正」の使い手だったと伝わる。

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一説には、後年、真田信繁が幸村と呼ばれるようになったのも、
真田家代々の名である「幸」と村正の「村」を合わせて「幸村」とされたとも言われる。
 
「村正」とは、室町時代から江戸時代初期、伊勢国(三重県)桑名にあった刀工集団の名で、
そこで作られた日本刀や槍が「村正」と呼ばれた。
 
後の講談で、「人を斬るまで鞘に収められない」「持つ者を狂わせ命を奪う」、
"妖刀"として描かれるほど切れ味が優れていた。
 
「村正」は、ことあるごとに徳川家に不幸をもたらす刀だった。
 
徳川家康の祖父・松平清康が家臣に裏切られ殺害された刀が村正だった。
 
また、父・広忠が、家臣の岩松八弥に襲われ命を落とした刀も村正。
 
織田信長から謀疑が掛けられ、家康の嫡男・信康が切腹させられ介錯に使われた刀も村正。
 
家康の正室・築山殿が野中重政に殺害された刀も村正。
 
さらには、関ヶ原の合戦の際に、家康が怪我をした槍も村正だった。
 
そして、大坂の陣において、真田信繁(幸村)が徳川本陣を急襲し、
あと一歩のところまで徳川家康に攻め寄った際に振るっていた刀が村正だったと言われる。
 
徳川に仇を成す「妖刀 村正」は、反・徳川勢にとっては"打倒徳川の聖剣"となった。
 
そして、幕末に、クーデターを計画した由井正雪も村正を所持し、
西郷隆盛をはじめ倒幕派の志士たちの多くが村正を佩刀して戦い、大政奉還をもたらす。
 
●真田家訓「死ぬまで生きよ」
 
真田家の家訓は、真田信繁(幸村)の祖父の真田幸隆(幸綱)の言葉であると言われる。
幸隆(幸綱)は、武田二十四将にも数えられた武田信玄の重臣で、後の真田家の礎を築いた。
以下のように語ったと伝わる。
 
真田の武士は命を粗末にしない
どんなことがあっても生き延びよ
草や泥を食っても生きながらえよ
そして、戦で九分九厘死ぬと思っても最後の最後まで生きる算段をして命を全うせよ

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