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第188号  12億人

社長のための“儲かる通販”戦略視点

 この数字は、今年10 周年を迎えた「Facebook(FB)」サービスの利用者数である。
 
 正確には、昨年末時点で12 億2,800 万人、利用者が投稿する写真は、1 日当たり3 億5 千万枚を超えたと発表されている。
 
 創始者であるマーク・ザッカーバーグCEO( 最高経営責任者) は「アイデンティティ(人格)は一つ」という信念に基づいた実名主義を徹底させて、ネットと現実の世界の壁を取り払うことに成功し、順調に成長し続けている。
 
 以前、FB は存在感こそ大きかったものの収益力が弱く、一時は株価が低迷したが、短期間でスマホ向け
などの広告事業が軌道に乗り、時価総額は約1,600 億ドル(約16 兆1,000 億円)に膨らんだ。
 
 また今年2 月には、創業5 年で利用者が4億5,000 万人と、「LINE」と同様に急成長を続けている米国新興企業「ワッツアップ」を巨額の資金を投じて買収。
 
 メッセージや写真・動画をやり取りすることができるワッツアップの既存サービスとSNSを組み合わせ、スマホ向けサービスを拡充することで、更なる拡大を図る意気込みだ。
 
 今後も同社の経営に参加するワッツアップのヤン・クーム氏は、ユーザー数10億人の目標を掲げ、無料通話サービスを年内にもスタートさせると話している。
 
 ライバルのLINEと同じように、スマホユーザーは携帯通信事業者のサービスを利用することなく、通話やSMSが利用できるわけで、これまで通信会社が担ってきたインフラをリプレイスする領域まで踏み込むことになる。
 
 FB の成長のネックは、「中国からの締め出し」と「若年層のFB 離れ」と見られているが、ワッツアップの買収により、10 代の若年層の取り込みを積極的に進めていく構えだ。
 
 スマホユーザーは、2018 年には現在の2 倍となる40 億人超を予測されており、このスマホ経済圏は、世界で急速に拡がっている。だが、技術の変化が日進月歩で、利用者の出入りも激しいネット業界において、トップランナーとして走り続けるのは不可能に近いほど難しいことだ。
 
 12 億人という偉業を達成したFB も、10 年後に君臨しているかどうかはわからない。後を追うLINEも、この半年で登録ユーザーが加速度的に増加して、世界で4 億人を超えており、その拡大ペースは緩みそうにない。
 
 草創期から成長期に移行したスマホ経済圏では、今後も激しい主権争いが続くはずだ。
 
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