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人事・労務

第15講 経営者自身のウェルビーイング、後回しにしていませんか?

顧客・社員・社会から支持される「ウェルビーイング経営入門」

3 従業員にも問いを立てる機会をもとう

 ウェルビーイング経営とは、従業員が心身ともに良い状態で働くことを支援し、結果として企業の生産性や持続的成長を高める経営スタイルです。企業が成長するためには、従業員一人ひとりが健康であり、意欲を持ち、仕事に充実感を感じていることが不可欠なのです。まさに、人は大切な資本であり、人的資本経営そのものですね。

 さて、みなさんの会社では、社内で上述のような問いが頻繁に交わされていますか?もしも、そうした問いは少ない、またはそうした問いが交わされていないのであれば、もしかして、目の前の数字や互いの行動を管理するだけのやりとりになっていないでしょうか。それはウェルビーイング経営とは言い難い状態かもしれません。経営者と従業員がウェルビーイングを共有し、互いに高め合うことができれば、組織の生産性は向上し、結果として事業の発展につながります。

 ぜひ、なんらかの機会をもって従業員の間で、こうした問いが交わされるように経営者から働きかけてほしいと思います。実践する場としては、上司と部下の1オン1ミーティング、部署内でのチームビルディング研修、または、管理職向けのウェルビーイングやコーチングに関する研修を設けるといった形でもいいでしょう。コミュニケーションや質問は、一つのスキルですから、知識と経験があればだれでもできるようになります。大事なのは、ウェルビーイングや互いに質の高い質問を立て合う文化を経営者が責任をもって導入しようとするかどうか、ここにウェルビーイング経営の成否がかかっているのです。

 

4 元気とご機嫌は会社の最大の資産

 ウェルビーイング経営を実践する第一歩として、まずはご自身のウェルビーイングを大切にして、PERMAの問いから振り返ってみてください。社長はまず元気でご機嫌でいることが大事な責任です。そのうえで、従業員のウェルビーイングを高める施策も取り組んでみてください。それが、持続的な企業成長の基盤となるはずです。

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