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第2回 味の好み、TPOで選ぶスパークリングワイン

ワインを楽しむ基礎レッスン


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シャンパーニュ地方の街エペルネのワインショップのショーウィンドウ。


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クリスマスシーズン直前。パリのワインショップにも、シャンパーニュがずらり。
 
 
 
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エペルネにあるモエ・エ・シャンドンのカーヴ(ワイン貯蔵庫)。
 
 
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12月に開かれるエペルネの祭りでは、カーヴが美しくライトアップされる。

 


スパークリングワインは、言うまでもなく、華やかな気分にさせてくれます。お祝いの席、ちょっと明るい気分になりたいときに、デートのディナーで、成功を祈る乾杯に。まずは、スパークリングから始めましょう。きっと、いろんなことが、上手くいくはずです。ちなみに、日本ではスパークリングワインのことを「泡」と呼ぶこともあります。レストランやバーで「泡をください」と言っているひとがいれば、スパークリングワインのことです。

ひとことでスパークリングワインといっても、いろんな種類があります。すべてのスパークリングワイン=シャンパーニュ(シャンパン)でないことを、今年の食材偽装事件で知った方もいらっしゃるかもしれません。

「スパークリングワインをシャンパーニュだといって客に出していた」ということが、なぜ問題になるのか?それは、シャンパーニュと名乗るための法律が非常に厳しいものであるため、他のスパークリングワインに比べて価格が高くなることが理由です。つまり、高いワインを頼んだのに、発泡している安めのワインを出していた、ということになります。

この事件だけを見ると、まるで他のスパークリングワインが安物で品質が低いように思われる可能性もあるのですが、そんなことはありません。味や製法の違い、もちろんブドウ品種の違いによって、様々な味わいがあるので、好みに合わせて選べるようになればベスト。では、スパークリングワインを数種見ていきましょう。

まず、スパークリングワインは、なぜ発泡しているのか。それは、発泡していない普通のワインをまず作ってから、そこに糖分と酵母を加えて発酵させて二酸化炭素を発生させ、それをワインの中に溶け込ませているからです。この工程を、ワインを造るアルコール発酵と区別して、2次発酵と呼びます。

そして、この2次発酵の方法の違いによって、スパークリングワインは大きく2種類に分かれます。

(A)瓶内2次発酵方式〜パンのような風味と独特の深みのあるタイプ〜

2次発酵をワインのボトルの中で行う方法。発酵を行っている最中でボトルの中で酵母が死に、その酵母にワインが接していることで、ビスケットやパンのような独特の深みのある味わいが加わります。つまり、2次発酵を行うことで炭酸を加えるだけでなく、風味も向上させるタイプ。

シャンパーニュ(フランス)、カヴァ(スペイン)、クレマン(フランス各地の生産地)、また瓶内2次発酵をうたっているアメリカ、オーストラリアなどその他の生産地のスパークリングワイン。

(B)タンク内2次発酵方式〜イキイキした果実味を楽しむフレッシュなタイプ〜

大きなタンクの中で2次発酵を行います。(A)の瓶内2次発酵のように、酵母由来の風味が加わることなく、果実の味わいを全面に出した、フレッシュなスパークリングワインに仕上がります。

甘口のアスティ(イタリア)、ほぼすべてのプロセッコ(イタリア)とゼクト(ドイツ)、また瓶内2次発酵をうたっていないスパークリングワインのすべてがこれにあたります。

 

価格に関しては、一般的に(B)のほうが(A)より安くなります。なぜなら、(A)は瓶内で2次発酵させてから、またその酵母を1本ずつ取り除く作業などが必要なので、時間も手間もかかるからです。

製法に2種類あるのはわかったけど、結局何を選べばいいの?となると思うのですが、そこからは好みの問題です。個人的にはシャンパーニュが大好きですが、友人たちや家族の中には「シャンパーニュは酸っぱいから苦手」という声も聞かれます。酸がしっかり効いているのがシャンパーニュの特徴なのですが、好みに合わないのでは意味がありません。シャンパーニュに比べると、一般的にカヴァが酸が穏やかなので、酸が苦手で深めの味わいが好きならば、カヴァを選ぶのもいいでしょう。

タンク内2次発酵の軽やかなワインは、カジュアルなパーティーにおすすめです。一緒に飲むひとがフルーティーなものが好きなのか、深みのある味が好きなのか、甘さの度合いはどれくらいが好みなのか?相手の好みに合わせて、また場の雰囲気に合わせて、ぴったりのスパークリングワインを選んでください。

 

■参考URL:

●シャンパーニュ
モエ・エ・シャンドン http://www.moet.com/

ペリエ・ジュエ http://www.perrier-jouet.com/jp-ja/

●カヴァ
フレシネ http://www.freixenet.co.jp/knowledge/make/

ロジャー・グラード http://www.rogergoulart.jp/

●クレマン
シモネ・フェブル http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/latour/interview/

●アスティ
ガンチア http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/wine/gancia/brand/

●プロセッコ
マルティーニ プロセッコ http://www.sapporobeer.jp/product/wine/C991/

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