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税務・会計

第3回 社員が脱サラすれば、自然と経営者意識がわいてくる

新・会計経営と実学

 新聞誌上で、日本航空の再建が話題になっています。京セラの稲盛名誉会長が会長になって、アメーバ経営で再建に向けて取り組んでおられるとのことです。
 アメーバ経営は、ひとり一人が経営者になって会社を経営していくものです。つまり、社員が経営者意識をもって行動していくような経営システムを、日本航空にも取り入れようとしているのです。


 ところで、経営者意識を社員にもってもらうことは、非常に難しい問題です。多くの社長が、この難問に対して嘆いたり苦しんだりしておられるのです。
 しかし、フッと気づくことがあります。社員が退職して会社を興し、何ヶ月後に偶然出会えば、立派な経営者になっていることがあります。そうなのです。脱サラすれば、どんな社員でも自然と経営者意識が身についてくるものです。

 何故こんな風に、人は変わるのでしょうか。

 脱サラすれば、最初はお金の余裕なんてありません。そのため何としても採算を合わすために、売上を最大に、経費を最小にして、利益がでるように行動していきます。  また、最初の頃は信用なんてありませんから、簡単に銀行からお金を借りることもできません。そのため、少しでも早く得意先からお金をもらうように努力し、資金繰りに注意を払って経営していくものです。
 そして、どうしてもお金が足りなければ、自分の給料をゼロにしてでもがんばります。それは、もし資金繰りがつかずに倒産すれば、自宅が無くなってしまうかもしれないからなのです。


 不思議なことですが、社員として働いている時には難しい言葉であった経営者意識が、脱サラすればこのように当たり前になってくることがあるのです。

 こんな風に考えていきますと、社員に脱サラするのと同じ心境になってもらえるような、経営システムをつくっていけばいいということがわかります。これをどのようにつくっていくのかが非常に難しい問題なのですが、この難問を見事に解き明かしてくれたのが京セラのアメーバ経営のシステムではないでしょうか。

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