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税務・会計

第36回 経営計画発表会で決意表明する

新・会計経営と実学

経営会議を始めてから1年が経過し、社長はぜひともこの会議を進化させていきたいと思っています。

そこで、社長は、
「わが社では毎月、経営会議を行ない、月次の目標と実績を追いかけてきたが、
 年初に当たり、経営計画を作成したいと思っている。
 作成した計画を発表し、社員を鼓舞するには、どのようにすればいいのか、
 また、年度計画の数字を毎月の行動予定にどのように落とし込んでいけばいいのか。
 具体的に教えてほしい」と、その思いをぶつけました。
 
月次の経営会議を始めてから1年が過ぎると、会議もほぼ軌道に乗ってきます。
そこで、次は年度計画に目を向けていただきたいと思います。
 
というのも経営者は、常に決算数字が気になり、年度計画を念頭に置きながら
経営をしているからです。
 
では、2年目からは、どのようにしていけばよいのでしょうか?
 
経営会議が軌道に乗ってきたら、年初に下の図のような経営計画発表会を実施することをお勧めします。

tam36-1.jpg
発表会のスケジュールとしては、まず、社長が今年度の方針を数字で発表します。
その方針を受けて、各部の部長が小さな会社の社長として、壇上に立って1年間の経営方針を発表するのです。
 
その際具体的には、以下の3つの項目について、決意表明します。
  ①各部の今期の取り組み
  ②今期の利益目標
  ③それを達成するための具体的方法
 
しかし、決意表明しただけでは、絵に描いた餅になりかねません。
こうして晴れの舞台で決意表明したことを、確実に実行に移さなければならないのです。
 
そのためにはまず、発表された利益計画の数字を、毎月の経営会議で使用する行動計画表に
落とし込んでいきます。
 
下の表をご覧下さい。これは年間の利益計画書と、2月15日の経営会議の行動予定表です。


tam36-2.jpg


この経営会議では、「予定」と「計画」という2つの明日の数字を追いかけることになります。
 
「予定」とは、1月末に2月を予想した数字で、
「計画」とは、年初の経営計画発表会で2月を予想した数字です。
 
この計画数字は、単純に予想した数字ではありません。
各部長の決意表明の数字として、これから始まる経営会議での1年間の指針となっていくのです。
つまり、2月の実績数字を、何としても計画数字に近づけていくよう行動していかなければならないのです。
 
みなさんの会社でも年初に経営計画発表会を開催していただき、
毎月の経営会議で、2つの「明日」を追いかけていただきたい思います。 
 

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