menu

経営者のための最新情報

実務家・専門家
”声””文字”のコラムを毎週更新!

文字の大きさ

マネジメント

第十四話 メッセージが伝わる仕事をしよう(ラストリゾート)

社長の口ぐせ経営哲学

商売は常に「改善」(カイゼン)と「変化対応」の連続である。
繁盛している企業の経営方針には「創意工夫」、「改善」、「徹底」といったキーワー ドが隠されている。

海外旅行以外の目的である、留学をはじめ、ロングステイなど海外生活を希望する人は急激に増えている。
その市場拡大に乗り、海外生活サポート業のリーディングカンパニーの
株式会社ラストリゾート(東京・新宿区)は成長を続けている企業の一つである。


海外生活のマーケットは着実に拡大傾向にあるという。
特に、2007年に団塊世代が定年を迎えることから、シニア層の海外生活希望者の増加に拍車がかかりそうだ。
その伸び方は急テンポで増えているという。
ハワイ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドに続いて、アジアにも目が向け始めている。
この マーケットに参入する企業も目白押しで、人材派遣会社、旅行会社、出版社、英会話学校など、
斡旋する会社は拡大する市場へ一斉に雪崩れ込んでいる。


創業して7年、年商28億円、年間契約件数1万件以上という急成長の会社である。
同社を率いる高橋透社長(35歳)は証券マン経験の脱サラ経営者である。
高橋氏の口ぐせは「メッセージが伝わる仕事をしよう」で、
顧客を説得する上でも、営業の上司と部下のコミュニケーションの重要さを訴えている。


同社の重要な業務の一つがカウンセリングである。
海外に行くか、行かないか、迷っている時、不安を取り除き、勇気を与えて、
「海外に行くという」腹構えを持たせるには、しっかりとしたメッセージがポイントになるという。
「海外に行くというハードルを一緒に飛び越え、自分がやりたいことを人生で実現しましょう」
というメッセージを届けられるか、重要な仕事と捉えている。


このメッセージは、社長と幹部社員、幹部社員と社員のコミュニケーションにも関わっている。
「こういう会社にしたい、こういうふうに仕事を進めてもらいたい」
という社長の熱いメッセージが社員に十分伝わっているかどうか、
それが会社の活力になると信じている高橋社長は、いつも呼びかけているのだ。
 

高橋社長の持論は困難に直面した時の心構えについて、こう語っている。

「みんな自信を持ちすぎています。ちょっと上手くいかないと簡単に自信を失ってしまいがち。
最初から上手くいくという考えが間違っています。最初ダメだからこそ、次にこうしようという工夫が生まれます。
これが大事です。何事もじっくり取り組んでいくことです」



                                                              上妻英夫

第十三話 ニーズに敏感になれ(玉岡設計)前のページ

第十五話 焦るな、されど、急げ(フットケアコンフォートセンター)次のページ

関連記事

  1. 第五十七話 「寝てる間も考えるくらいでないと、考えてるとは言わん」(京西陣 菓匠宗禅)

  2. 第九話 現場主義で行け!(クインビーガーデン)

  3. 第七十八話 「知行合一」(株式会社居酒屋革命グループ)

最新の経営コラム

  1. 【昭和の大経営者】ソニー創業者・井深大の肉声

  2. 「生成AIを経営にどう活かすか」池田朋弘氏

  3. 朝礼・会議での「社長の3分間スピーチ」ネタ帳(2024年11月20日号)

ランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

新着情報メール

日本経営合理化協会では経営コラムや教材の最新情報をいち早くお届けするメールマガジンを発信しております。ご希望の方は下記よりご登録下さい。

emailメールマガジン登録する

新着情報

  1. 協会便り

    Track4 講演録の聞き方 その道の専門家の講話から学ぶ
  2. 戦略・戦術

    第150号 中国の超富裕層は39歳
  3. 人間学・古典

    第48回 「武士道の根幹にあるもの」
  4. 人間学・古典

    第二十六話 「難によりて材をあらわす」
  5. マネジメント

    挑戦の決断(11) 常に革新を目指せ(渋沢栄一)
keyboard_arrow_up