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税務・会計

第103回 なぜ経験と勘で経営すると失敗するのか?

賢い社長の「経理財務の見どころ・勘どころ・ツッコミどころ」

毎月の計数管理は非常に大切

中小企業には、過去の成功体験や勘を頼りに経営判断を下している社長が少なくありません。

これは特に、創業の苦労を乗り越え、企業を成長させてきた経営者に多い傾向があります。

社長自身の苦労や努力が企業を成功に導いたという自負が過信となり、数字を軽視する原因になるようです。

しかし、現代のビジネス環境では、そのような感覚だけに頼った経営はリスクが高く、しばしば大きな失敗を招きます。

そこで今回は、毎月の計数管理の重要性について、説明します。

 

社員に昔の自慢話をしていませんか?

 

ビジネス環境が変わると成功体験が通用しない

企業経営の成功は、その時代や地域のビジネス環境や社会生活のニーズに事業活動がマッチしたことによるものです。

会社を取り巻くビジネス環境があまり変わらない時代や地域では、成功したやり方を継続していても有効でした。

しかし、現代のようにスマートフォンで簡単にビジネスができる激動の時代では、ノウハウや成功体験がすぐに陳腐化して、効力を失っていきます。

 

社会生活にAI(人工知能)が取り入れられ、ビジネス環境がDX(デジタルトランスフォーメーション)で変化すれば、顧客ニーズも変わっていきます。

もちろん、企業理念など変えてはならないものもありますが、取り扱う製品やサービス、業務体制、マーケティング、製造・物流工程などは、時代に合わせて変わっていかないと生き残れません。

いわゆる老舗といわれる会社も、常に外部環境の変化に合わせて、進化し続けています。

 

創業から数十年にわたり、社長自身の経験と勘を頼りに事業を運営できていたとしても、今後も順調に継続できる保証はどこにもありません。

会社を存続して成長させていくために、社長は過去の成功体験から脱却して、自らのビジネス感覚を進化させ続けなければならないのです。

 

経験と勘がさび付いていませんか?

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