足の健康に注目が集まっている。
「足は第二の心臓」といわれ、足のリラックスこそ身体のストレス解消に役立っている。
現在、足健康ブームといっていい。また、現実には、足で悩んでいる人も少なくない。
10年以上前から、足に関する新しいケアビジネスを生み出して活躍しているのが
「フットケア コンフォートセンター」(東京・高円寺)の代表の福岡宜子さん。
同店は日本でも唯一といいっていいほど、足のトータルケアをする店である。
時間をかけた足の検査に始まって、矯正中敷き(商品名はウオーキング・バランス)を提案、ウオノメやタコ、角質のケアなど、
さらに、足の反射ゾーンを刺激するリフレクソロジー(足と脚のマッサージ)まで、足のトータルケアを提供する店である。
足の相談に乗っているのはアメリカのペドオーティスト(足矯正技師)
の資格を日本で始めて取得した代表の福岡宜子さんである。
日本に戻ってきて12年間で約3万人の足裏のケアを行っている実績の持ち主である。
また、矯正中敷きを使用している人が約4000人を超えているという。
店は一切広告をしていないが、マスコミで編集ページに紹介されることも多く、
繁盛している一番は経験者の紹介、口コミである。
85%が女性で50代、 30代、20代の順で通っている。首都圏が大半だが、1割の人が地方から訪ねてきている。
福岡さんは「ここではお客さんではなく、患者さんと呼んでいる」という。
理由は足に何らかの悩みを持っているということからである。
福岡宜子さんには仕事に対する持論がある。
「いまの日本人は靴に自分の足を合わせている感じ。自分の足に靴を合わせなければ、本当の意味での快適な状態は
保つことができません。実際は足の悩みを 持つ人は多く、深刻ですね。最近、益々足に関心が高まっています」
福岡宜子さんの仕事を進める上での口ぐせは「しょうがない(仕方がない)」と「焦るな、されど、急げ」である。
やれるだけのことは一生懸命やれ、後は悔いを残さない覚悟が必要というのだ。
また、時代は動いているから、社員には「何事もスピーディーに対応し ろ」という檄を飛ばしている。
福岡さんは「人のためにいい仕事ができて幸せです。多少、時代の先取りができている、と今になって感じています。
時は金な り、と先人は教えています」と元気に語った。
上妻英夫