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教養

第78回 『「氣」の力』(著:藤平信一)

眼と耳で楽しむ読書術

記録的猛暑の続く、この夏。
 
そんな外の暑さなど比較にもならないほど、
熱気あふれる「夏の全国経営者セミナー」が
7月18~20日までの3日間にわたって行われました。
 
ぼくも少し顔を出してきましたが、
1月の我が講演にご参加いただいた方々から
続々と声をかけていただき、嬉しいひとときでした。
講演やCD、著作が少しでもお役に立てれば幸いですね。
 
今回、講演を見させていただいた中で、特に印象に残ったのが、
「心身統一合氣道」会長である藤平信一氏の話。
ほんのわずかな違いが、どれだけ大きな違いになるのか、ということを
話のみならず、身を持って感じることができたのが
非常によかったです。
 
ということで、今回は藤平氏の著書の中から
『「氣」の力~メジャーリーグが取り入れた日本発・セルフマネジメントの極意』

78-1.jpg
 
を紹介します。
 

心と身体のパフォーマンスを最大化する 「氣」の力 – メジャーリーグが取り入れた日本発・セルフマネジメントの極意 – (ワニブックスPLUS新書)/amazonへ

経営者やリーダーにとって、心と身体の管理は、大きなテーマ。
特に、この夏のように未曾有の暑さの中では、
一段と自己管理能力が問われます。
本書は、まさに今読むべき一冊!
 
内容の軸となっているのは、藤平信一氏がアメリカ大リーグの名門ドジャースにて
三年間にわたって「氣」の指導をした実録です。
合氣道家がいかにして野球選手を指導したのか?
その成果は? 
経営者やリーダー目線になって読むと、一層好奇心をそそられて面白い。
 
個人的に特に印象に残ったのは、
藤平信一氏の実父で前会長の藤平光一氏との対話。
信一氏は内弟子時代、休みのたびに風邪をひいて寝込んでいたとのこと。
そこで光一氏から「どうして休みのたびに具合が悪くなるのか、わかるか?」と
問われても、答えられない。
すると「それは氣が切れているからだ。よく考えてみろ」と言われる。
考えた末、「休みまで頑張れば、何とかなる」という心の使い方が、
休みで氣を切ってしまう結果になっていることに気づいたという。
 
思い当たること、ありませんか?
ぼくも氣を切っているつもりなど全くなかったのに、
結果的には切っていたのだ、と気づかされました。
氣が通っている状態が元氣、氣が滞っている状態が病氣。
なるほど!
 
指導、育成、問題解決…
本書を読むことで、「氣」を日々の仕事や人生にどう活かせばいいか、
大いに参考になること間違いなし。必読の一冊です!
 
尚、本書を読む際に、おすすめの音楽は
『心と体を整える~愛の周波数528Hz~』 (演奏:ACOON HIBINO)
 
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本書の中でも、「独学の音楽家」として紹介されている
20世紀を代表するピアノの巨匠アラウ。
その神童ぶりから"チリのモーツァルト"との異名を持ったほど。
ぜひ合わせてお楽しみください。
 
では、また次回。
 
 
 

 
 

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