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愛読者通信

必然として事業を繁栄させる方向性の決め方

「愛読者通信」著者インタビュー

環境、体質、社長の手腕によって自社の方向性は決まる

ポイントだけを述べますが、必然的に儲かる方向性の決定には3つの要素があります。

一つ目は環境・状況への対応、二番目は体質、三番目は手腕とか考え方です。

環境変化で大きいのは、交通網の変化ですが、「峠の釜めし」で知られる長野の荻野屋さんは、交通網の変化に幾度も対応して、140年やってきています。

「峠の釜めし」といえば駅弁の代名詞的な存在ですが、旅の手段が鉄道から車へシフトすると、駅ホームでの販売からドライブインや飲食店の出店へと販売チャネルの軸足を移して、県外へも積極的に出店して、業績を伸ばしました。

しかし、やがて鉄道やバスで旅行していたお客様は確実に高齢化し、お膝元である群馬や長野での売上は低下していきます。

そこで、もう駅弁・ご当地グルメというジャンルだけでは持続的な成長は見込めないと、六代目社長の高見澤さんが、自分の代で儲かる方向性を定め直しました。

観光客と峠の釜めし依存からの脱却を掲げて、聖域だった既存の販売体制を見直し、新業態の開発や、人気漫画とのコラボで新しいお客を開拓したりと、様々な挑戦をしています。

一番驚いたのは、峠の釜めしの象徴ともいえる益子焼の釜に加えて、紙の容器も登場させたことです。「重くて持ち運びや処分が不便」というお客様の声に応えて、用途やシーンに応じて選べるようにしたのです。 社内では大きく抵抗する人もいたそうですが、社長が「会社を守るために、何がなんでも改革をやり切る」という覚悟を持ったら、反論できる社員はいないんだと、高見澤さんはおっしゃっていました。

 

環境・状況は絶えず変貌する。

その変貌がなぜ起こるか、どう変貌するのか大局を見きわめ、それに合わせて戦略・対応を決めていくことが、生き残っていくための条件です。

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