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- 第4回 一筆箋からはじめよう! メールを書くように文字をつづる
今、一筆箋が注目を集めています。
筆者は4月からTBS系の人気テレビ番組「プレバト!!」に一筆箋講師として出演し、一筆箋に関する著書・監修書の発行累計は20万部を突破しています。
一筆箋とは縦16センチ、横8センチほどの短冊型の細長い便箋のことをいいます。
B5サイズの便箋と比較すると、文字を書くスペースは3分の1ほど。罫線だけのシンプルなもの、季節や趣味にちなんだ絵柄のものなど、文具店に足を運べば「こんなにたくさんあるなんて!」と、そのバリエーションにびっくりすることでしょう。
メールやSNSがコミュニケーションの中心になった今、文字を手書きする機会はかなり少なくなりました。
にもかかわらず、一筆箋が注目を集めているのは、手書きでひと言添える「ひと手間」の価値が見直されているからだと考えます。
相手のことを想像しながら文字をつづる。その「想像しながら言葉を選ぶ時間」が豊かな感受性や言葉力をはぐくみ、お互いのコミュニケーションを発展させるのです。
ビジネスシーンで一筆箋を使う場合、罫線のみの一筆箋や、縦書きのもののほうがオフィシャルな印象が強まります。
罫線のみの一筆箋なら、縦にも横にも書けて、重宝します。中でも、行間隔の広い一筆箋を使うと、のびのびと文字が書けるため、読みやすい1枚になります。
一見したところ、同じように見える白地の一筆箋も、よく見ると真っ白なものから薄く色のついた生成り色のものまで様々です。
真っ白に近いものほどオフィシャルで礼儀正しい印象を与え、生成り色のほうがやわらかく、温かみを感じさせます。
また、和紙はエレガントで女性的なイメージ。インクがじわりとにじむ独特の雰囲気を楽しめる一方で、洋紙は堅くてしっかりとした男性的なイメージ。インクも一様に広がっていくため、カジュアルで若々しい印象になります。
相手の喜ぶ顔を想像しながら一筆箋を選ぶのは、実に楽しい時間です。
自分のセンスを表現できるうえに、相手を思う気持ちも伝えられ、感謝・好意や信頼となって、自分の元に返ってきます。
まずは文具店に足を運び、お気に入りの一筆箋を見つけることからはじめてみてください。
◎すぐに使える!5月のフレーズ
新緑が目にまぶしく、さわやかな季節です
過ごしやすい日がつづきます
どんなゴールデンウィークをお過ごしでしたか
楽しいゴールデンウィークになりましたか
陽ざしが強く、初夏の陽気です
そろそろ梅雨入り、アジサイが咲き始めました
季節の変わり目ですから、ご自愛ください
春先のつかれが出やすい頃、お体を大切になさってください
夏に向けて、英気を養ってまいりましょう