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- 第6話 「高額退職金を受け取り会社に貸し付けよ」
5億円の退職金、この金をどこから捻出するかである。たいがいの経営者はこの金額はほしいがどこにもその金がないので躊躇してしまう。
5億円の退職金、納税額は約1.2億円、手取金額3億8千万円もらえ、分離課税で税も優遇されている。
次にどこから金が出てくるかである。
私はまず、1億円銀行から借入約束を取り付けさせた。後の3億8千万円は、今期4億円の経常利益が発生する。税前利益は赤字、よって税金を支 払う必要はない。予定納税金も還付されて戻る。勿論生命保険の返却金、有価証券、土地、手形による支払等いくらでも支払う方法はある。
剰余金は退職金でふっとんでしまい、自社株の評価も一度にさがり、次は次代の社長に株を売却することである。
すごく簡単なことであるが、経営コンサルタントとして不勉強な未経験の顧問税理士先生に説明・説得しなければならない仕事がある。なにせ退職 金2億円以上のものを支払ったことがない税理士先生が多いのだ・・・・・。
「こんな4億円も利益を出している会社であるから支払える」とおっしゃる方がいらっしゃるが、2億円でも1億円経常でも納税金額さえ調達でき ればあとは分割で支払えばいいし、代表取締役を降りて、平取締役になりその取得金額を会社へ小規模私募債で貸付ければ3~5%の貸付金利も取ることが出来 るのである。