年輩者がよく口にされる言葉です。
商品には「不易流行」と昔より言われています。変わらないものと変わるもの。
「なぜ!売れなくなるのでしょうか?」
飽きられた、他社が真似をした。流行や好みが変った、売り方、売り場所が変わった。などなど色々な理由があるのでしょう。
安心がやがて慢心になり、売れ行きが続くと、『売ってやる』という驕心の驕り昂ぶりの気持や経営になり、客は、やがて離れていきます。
質が悪い人は、自分は市場が読めると勘違いして、会社の実権を手放さない。
時代感覚のない年を取った超ワンマンの人物がいらっしゃるのです。
「それでは売上が下るじゃありませんか!」
「そうです。やめるのです。売上が下って困りますか?自分の給与も会社の出金も押さえるのです。規模に応じて支出を抑えるのです」
「それが嫌だったら、次の新商品・新しい売先・新しい売り方に変えるんですよ!」
新しい売り方・商品、お客様を考えて工夫する、頭を使う、
いつまでも売れると思うな!
いつまでも同じものを売るな!
2、売るに走る人は、2つの間違いを起こす。
日本は少子高齢化社会、成熟期社会です。自社商品を価格競争のみの競争に入ると発展途上国の商品には敵いません。
価格競争では、正当な粗利益が得られず薄利多売に落ち込みます。大規模会社でないととてもじゃないが勝てない。
大会社でも、今では家電を含めて規模でも勝てません。
安さでの勝負は、非常に疲れます。貧乏くさい経営になり、私は好みませんし、指導できません。
昔とちがって、今もマンパワーの個人技に頼っていては苦労するはずです。
夜討ち朝駆けで残業時間など目もくれず、すごい業績を上げる人物がおりました。今はいません。そんな事を許すと「ブラック企業」と言われてしまいます。
ランチェスターの法則とばかり営業人員や拠点を増やす社長も又、多くいましたね。
経費ばかり増えて利益には、全々結びつかないのです。
多くの社員の顏を見ていると安心する、淋しがりやの社長がいるのです。社員が多いと安心するタイプの人物です。
これからの時代は、システム、人工頭脳、IOTが、売ることの手助けをする時代に入ってくるのでしょう。
3、「売る」に走りすぎた敗者の先輩たち
1~3階には かつては有名テナントが入居しており、多くのお客様を集め、連休ともなれば、人でごったがえっていました。
それが、今や空テナントが目出ち、そのうらぶれた様は悲しくなります。
オープン当時の華やいだ光景が浮んできます。ピエロが風船を子供に作ってやり、華やかな音楽がなりひびき、皆が笑顔いっぱいで、人々があちこちから溢れ出ていたのです。
照明を落してしまっては どうしようもないだろうが!
高層ホテルで話題作りはしたが、中内氏の弟氏のポートピアホテルと比べて安っぽかったが、今、よけいにそれが目立ちます。
晩年の中内氏は何故?あんなに事業を熱病のごとく拡大を急いだのか?
ダイエーの小売業だけでいいではないか?
ハワイのアラモアナのお荷物買収、外食、ゴルフ場、ホテル業、スポーツ設備、自動車用品、金融業、ETC、1兆円を目指しておられたが…。
そんなに売上が大切だったのでしょうか?
「マンモスは何ゆえ絶減したか?」
人間ってのは、賢い動物なのに愚かな面もあるのですね。大きくするばかりが能じゃない、わかっていてその愚をおかすのですね!
サンドイッチのG社は?
サラダの有名店A社は?
勿論ダイエー系のC社も中華のK社もファミリーのC社もすべて消えてしまっている。
それは、「管理力」です。
経営理念、考え方は規模の拡大とともに薄れてゆきます。
当始の好意を持ったファンが、拡大とともに期待を裏切られて去ってゆくのです。御客様は、何故我社と付合ってくださっているのか?
しっかりと確認して、倒産しない経営を行うべきです。