下の3枚の写真は、私の近所の散歩コースの、10日間くらいの間の出来事です。この分かりやすい季節の変化がいいですね。
●その1
●その2
●その3
私はウィークデイにはほぼ毎日、違う場所の違う会社の工場にお邪魔しています。そして前日中に翌日の仕事先の会社の近くまで移動して、そこのビジネスホテルに泊まるようにしています。
たいてい夜遅くにホテルに着くのですが、時には少し早く移動ができて、ホテルの近所を散歩する時間が取れることがあります。
先日もそういう時間が取れて、夜の八時ごろ、S駅の近くの橋の上を歩いていたのですが、前の方から5人の高校生くらいの年恰好に見える女性の一団が橋の幅一杯に広がって私の方に向かって歩いてきました。
彼女達の服装はあまりガラの良くないジャージ姿で、顔は少し前にものすごくはやっていた銀髪の“ガングロ”でした。私は一瞬どう対応しようか迷いました。
彼女たちをキッとにらんで、ドケドケとやるか、それとも…、と一休さんのようにいろいろなバージョンを考えた末、橋の端をゆっくりおとなしく歩いたのであります。別にハシを歩くなとは言われてませんから。
すると突然!、彼女達の真ん中を歩いていたリーダー格(?)の女性が私に対して大きな声をかけたのです!!
「こんばんわぁ!」
私も慌てず落ち着いた声で「こんばんわぁ!」と返しました。通り過ぎてその女性が大きな声で仲間に話している声が聞こえました。
「ヤベッ、挨拶チョーキモチイー」
私は振り返らずにそのまま歩き続けてしまったのですが、後から考えると「僕も気持ちが良かったよー!」くらい言いたかったなと思いました。そうなんです、明るく元気な挨拶は気持ちがいいものですよね。
4月の新年度を迎え、多くの会社が年度の方針を出していますが、私の指導先においては、驚いたことにかなり多くの会社が「明るい大きな声で元気に挨拶をしよう」という内容を追加しています。
今さら改めて明るい大きな声での元気な挨拶とは何か変、と思われる方もいるかと思いますが、私は「そうだよなあ、挨拶は必要だよなあ」と納得しています。とてもタイムリーなのではないかという感じです。
というのも、日経ビジネス(3月22日号)に「伸びる会社は全員力 ~成果主義エリートはいらない~」という特集が掲載されていたように、会社で働くすべての人が、力を合わせてこの難局を切り抜けるということを実現するためには、理屈だけでなく、心に火が付くこともすごく大切だと思うからです。
そうすると、やはり朝一番のみんなで行う明るい元気な挨拶から一日を始めると更にすごいことができると言っていいと思います。
では、それをどう始めるか…ですが、これは決して易しくないことです。しかし、社長・役員・管理職・監督職の方々から、まずは大きく明るい挨拶を本気で「ヤベッ、挨拶チョーキモチイー」と思って実行して頂くことだと思っています。
私自身は指導先の会社に伺うと、誰よりも先に「おはようございまーす、きょうもよろしくおねがいしまーす。」と大きな声でご挨拶をしています。
人間の体には二箇所火が付く所があるのをご存知ですか? 答は「尻」と「心」です。尻に火が付いてから動き始めるのは大変ですし、遅すぎて間に合わないときもありそうです。
そうなる前に心に火をつけて、みんなで一緒に助け合ってすばらしい成果を出しましょう。ではまずは大きな声で元気なご挨拶から始めましょう。
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