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人事・労務

第119話 会社経営には仕事の充実と処遇の納得性が必要です

「賃金の誤解」

聞く機会が多くなったES(Employee Satisfaction)ですが、その名の通り従業員の企業満足度を表した指標です。この従業員満足度が注目される要因としては少子高齢化に伴う働き手不足、とりわけ若年労働者の極端な売り手市場という現実があり、ESを高める必要に迫られているという事情があります。

「大企業と比べれば給料も賞与も見劣りするし、日々仕事に追われて残業も多い。有給休暇も思うように取れない」そんな中小企業も少なくないでしょう。

仕事に励む優秀社員を手放さないためにはES(Employee Satisfaction)とまではいかなくとも、企業として整えるべき条件はあります。その第一は「担当させる仕事の充実」であり、「納得できる処遇の実現」ではないでしょうか。

会社(上司)は社員一人ひとりが担当している仕事の進行(質の高さ)を見守り、習熟ぶりを評価し続けなければなりません。人は組織の一員として、その仕事の「プロセスと成果」がきちんと評価されていると気づいたとき、「やる気」を高めます。そして努力した結果が認められ、賞与配分等で報われたと実感できたとき、「やる気」は「向上心」へと昇華し、満足度が高まります。

社員に「やる気」と「向上心」を持ち続けてもらうためには、一人ひとりが仕事に励んでいる姿を確認し、定期的に評価する必要があるのです。

評価期間を直近6カ月と定め、その間の部下の活躍の軌跡を直属上司が評価します。賃金管理研究所はそれを「成績評価制度」と称し、他の人事評価とは区別しています。

①6カ月ごとの成績評価の結果は夏と冬の賞与配分に活かされた時、報われた事が実感できることとなり、社員の「やる気」と「向上心」は維持されます。

②年2回の成績評語(S・A・B・C・D)は1年間をワンサイクルとする成績評価の結論であり、4月からの新基本給を決めるための「昇給評語」決定の重要な資料として活用されます。こうして企業と従業員の信頼関係は築かれていきます。

③さらに年ごとの昇給評語(S・A・B・C・D)の累積は「誰に明日の我社を委ねるべきか」。昇格昇進候補者の選考に活かされ、新たな活躍の場が提供されます。

賃金制度を整える究極の目的は「この会社こそ自分の将来を託すに価する大切な企業だ」と社員達が納得し、長く勤め、活躍してくれる事です。そのためには、賃金制度とともに成績評価に始まる評価制度が整い、評価を処遇に反映させるルールが示される必要があります。それこそがES(従業員満足)の重要な要素であり、会社と社員の信頼の証であることが分かります。

 

 

 

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