税引後の純利益をいくらたたき出したとしても、その金額が会社にひとつも残っておらず、法人税を納めるために 又、借金をしなければならない、愚の骨頂みたいなことをする人は、経営をすべきでないと思うのですが・・・・
アメリカの投資家は収益性に注目しますが、「配当をいくらにしてくれるのか?」に目がいくのです。
今期は、前期より収益をあげて、営業活動によるフリーキャッシュフローがいくら増加したかをみているのです。
キャッシュフローがうまく行く会社は、必然的に借入金の返済がスムーズに行き、その結果、無借金になるのです。
中小企業の経営者にとって、不動産担保提供や個人の連帯保証がはずれ、金利の支払と元金返済がなくなれば、本当の自由のよさが体感できるのです。
最近の日本経済新聞の紙面に、銀行貸出金利率1%以下が全体の40%を超えていると報じていました。
2008年から急激に1%未満の貸出条件金利率が増大して、2009年には、20% 2013年には40%に達しているのです。
1%~1.5%の条件は、あまり変化していません。
1.5%~3%未満は、2008年から急速に落ちています。
ということは、2008年から1.5%~3%支払う会社が少なくなっているのです。
皆さん、ご存知のように5年前から私は、今や1%未満の銀行金利率で支払いをしなさいと申してきました。
3%の金利率は最悪の会社で、今や1%未満が当たり前というのは明白になりました。
1%未満と言えば、0.9%か?というとそうではありません!
0.5%を目指しなさい!と申し上げているのです。
上場会社や大会社だけが0.5%以下の条件を得られるのではありません。中小企業でも0.38%が得られるのです。
拙著(社内埋蔵金をお金にする知恵)で書いている方法で実行しなさいと申し上げています。
どうか 支払金利高を低くする交渉を行ってください。
(日本経済新聞より)
私は、「無借金を目指せ」とだけ申し上げているのでは、決してありません。
キャッシュフローが善循環している会社は、次の新たな経営革新のための革新的技術の修得、革新的な設備投資が可能になってくるからなのです。
新たな投資額は、1億、5億、10億、20億、30億の企業規模によって異なりはしますが、本当に他社を圧倒する差別化した新たな技術、先進的商品なりを得ようと思えば、かなりの投資の資金力が必要なのです。
従来の借金の上に、新たな借金をしようとすると、金あまりの時代は、簡単に借入できても、元金、利息の返済となると、当事者の方々には大変な覚悟がいることなのです。
無借金の状況から、新しい借金する、利率交渉をする場合、借入条件が非常に有利に運ぶのは想像がつくでしょう。
経営を革新したいのなら、会社をキャッシュフローの良い体質にすればいいのです。