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第67回(客が自分で料理をする居酒屋 清貧」)

「社長の繁盛トレンド通信」

 
 

 ◆清 貧◆ 


「客が自分で料理をする居酒屋」

 

普段なかなか使うことのできない、飲食店の本格的な厨房で料理ができるのが楽しい

広々とした店内には50席ほどあり、大人数での利用も可能だ
   

おつまみになりそうな缶詰類も豊富に用意されている。

ボトルキープならぬ、カセットコンロ用ボンベがキープできる
   
 


「デザートを一品無料で提供してくれる店」「食材の解説を丁寧にしてくれる店」など、さまざまなサービスで競い続ける飲食業界。そんな中、あえて「サービスを提供しない」ことで注目を集めているのが、東京・新中野にある居酒屋『清貧』だ。店の売りは「お客が自分で料理をして食べる」こと。2009年7月のオープン以来、いままでにありそうでなかった店として賑わっている。

コンセプトは「都会のキャンプ場」と店主の“おやじ”氏は言う。店の内装や雰囲気こそ無国籍風の居酒屋だが、仕組みはたしかにキャンプ場に近い。厨房は一般的な居酒屋のキッチンをそのまま利用でき、一般的な調理器具はもちろん、火力が強いコンロや焼き鳥用のグリルなどプロ仕様の設備を自由に使えるようになっている。また、食材は肉、魚介、野菜とたいていのものは揃っており、調味料も豊富に用意されているので大抵のメニューは作ることができる。

料理以外の部分でも、セルフサービスが基本だ。料理をする際は、食材から値札をとって伝票に貼っていく。もちろん、完成した料理を席まで運ぶのも自分たちで行う。ドリンクは注文制だが、サワーやカクテルといったメニューはない。自分たちで好きな分だけお酒と割物を注文して、仲間と共有すればより安く済むようになっている。

その代わり、店の使い方の自由度は高い。普通の飲み会はもちろん、コンパ、誕生日パーティー、料理の勉強会、音楽イベントなどさまざまな使い方ができるのが魅力だ。現在は20~30代のお客を中心に、料理好き、アウトドア好き、学生の利用者など「仲間と一緒に料理をする」イベント性、自分たちで好きなように店を使える自由度に惹かれて来店する客は多い。店主は「自分たちで考えて工夫し、創造する楽しさを感じてもらえれば」と語る。

もちろん、同店が参考にしたキャンプ場のように、店が「場」を用意し、その中で消費者に自由に楽しんでもらうサービスは多い。が、その仕組みをあえて一般の飲食店に取り入れてしまったところに同店のユニークさがある。同じように、消費者に場を開放して作り手になってもらうことで、いままでになかった楽しい体験を提供できる分野は探せばまだまだありそうだ。
(カデナクリエイト/須貝 俊)

◆社長の繁盛トレンドデータ◆

清貧
東京都中野区本町6-20-12 SAN新中野ビル1F
TEL:03-6892-0841

http://ameblo.jp/oyaji-seihin/

 

 
 

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