先週の5月19日と20日の両日、大阪と東京で「成功改善100事例」と題した講演会を開催いたしました。新型インフルエンザの脅威が騒がれている時であるにもかかわらず、多くの方々にご参加を頂きました。本当にありがとうございました。
●講演の様子です
●東京会場・錦糸町で、印象的なオブジェを見つけました
さて、先日指導先のO社長が面白い資料を下さいました。1901年(明治34年)1月2日~3日の報知新聞に載った「20世紀の予言」です。
これは、100年前に予想した今日の姿です。とても面白いので、そこで取り上げられた23の予言項目をすべて書き出してみますね。
個々の説明全文はとても長いので割愛します。旧い漢字もそのままではワープロで出せないので、変えてあります。また、そのままでは分りにくいものはカッコで補足説明しました。
(1) 無線電信および電話
(2) 遠距離の写真
(3) 野獣の滅亡
(4) サハラ砂漠の沃野化
(5) 7日間世界一周
(6) 空中軍艦・空中砲台(当時の大型の飛行機材はチェッペリン式の気球船)
(7) 蚊および蚤の滅亡
(8) 暑寒知らず
(9) 植物と電気 電気力で野菜の成長をさせる。
(10)人声十里に達す
(11)写真電話
(12)買物便法 その場にいなくても買物ができる。
(13)電気の世界 (当時は薪・石炭が中心)
(14)鉄道の速力 例えば東京~神戸は二時間半とあります。
(15)市街鉄道 大都会では空中・地中も走る。(当時は馬車が中心)
(16)鉄道の連絡 5大洲を貫通して自由に運行。
(17)暴風を防ぐ 天気予報の進化で一月前に対策できる。
(18)人の身幹 人の身長は6尺以上になる。
(19)医術の進歩
(20)自動車の世
(21)人と獣の会話自在
(22)幼稚園の廃止 (家庭教育の進歩のため)
(23)電気の輸送
いかがですか。これを読んだほとんどの方がたいしたもんだ、かなり当たっている! と思われたのではないでしょうか。もちろん私もそう思いました。すごいですね。
だって、私が白い紙をわたされて、今から100年後に起きていることを23項目書いてみなさいと言われたら、相当困ってしまうからです。
しかし一方で私は別の見方もしました。当たり前ですが、現在の世の中にはこの23項目の中にないものもたくさんあるということです。
例えば島津製作所の田中耕一先生がノーベル賞を取られた研究などは絶対に100年前に想像できるはずがありません。なぜならば、あの研究は実験中に起きた失敗から始まっているからです。
そこで私はこう考えました。
やった方がいいことではあるが、失敗の可能性もある…、といった場合に、失敗を恐れずやることが大切だということです。失敗したらどうするんだ!などと言わないで、みんなでやってみることです。
ただ、この場合の改善は、大金を投入して一か八かということではなく、皆がチエと筋肉を使って実行する現場改善ですよ。
大きな変化の時代は大きく変化するチャンスです。次の100年に向かっての変化を起こしましょう。
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