今週は、全国各地のポストを撮ってまいりました。どこもお国柄が出ていて、なんとも楽しいものです。皆さんの街にも、面白いオブジェが乗っているポストがあれば、ぜひ教えてください。
●京都は牛若丸かな。
●三島のポストには郷土民謡の踊り子が乗っていました。
●天童は将棋 。
●岡山はモモ太郎ですね。
さて、私は最近一緒に改善をしているすべての方々に、「情報の共有化をしましょう」と言い続けています。みんなで協力して総合力を発揮して、これまでより規模も質も格段に優れたレベルの改善をしたいからです。
この「情報の共有化」という掛け声を聞いて、それは間違っているという方はいないと思います。誰でもがそれは必要だと思うでしょう。しかし、この「情報の共有化」はそう簡単にできることではありません。実はとても難しいことです。
しかし、一旦できてしまうと、信じられないくらい大きなことができてしまうということを、私は最近頻繁に経験しています。そこで、今回から再び、「情報をどうやって共有化するか」についてのお話をさせて頂きます。
まず初めになぜそれが難しいかについてお話します。
皆さんの現場において何か問題が起きた時に、「だったらなぜ俺に聞かなかったんだ?!」とか、「そういうことならひとこと俺に言ってくれればよかったのに…」、といった会話が交わされませんか?私はこれらの会話を頻繁に聞いています。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?答えは簡単です。私が知っていることの中で、相手の人がそのうちのどれを知らないかは、私には分からないからです。
相手に私の頭の中が見えるわけではありませんから、私が勝手に「こんなことは常識だから、みんなが知っているはず」と思い込んでいただけで、実は、私以外は誰も知らなかったということはありますよね。
頭の中は見えませんから、相手が分かっているかどうか、分らないのが当然です。すなわち、見えないことは分らないのです。
では、どうすればこの行き違いをなくすことができるのでしょうか?私がお勧めしている一つの解決策は、普段からみんなでよくおしゃべりをすることです。
もちろん、無駄なおしゃべりでなく、「真面目な雑談」です。この「真面目な雑談」という言葉は、だいぶ以前に(株)スコラ・コンサルタント社長の柴田昌治さんが書かれた「なぜ会社は変われないのか」(日本経済新聞社 刊)を読んだ時にみつけた言葉です。分りやすい良い言葉だと思います。
ところで、私達の周りを見渡すと、仕事のやり方がどんどんとデジタル的になっています。例えば、メールの行き過ぎた活用です。もちろん、メールは便利なツールですが、やはり、情報の伝わり方はものすごく荒っぽくなります。
ものすごく高いハードルの目標に向かって、覚悟を決めて一緒に頑張るといったことを始めるためには、やはり、実際に相手の顔を見ながら、時間をかけて、相手に説明して説得して、心から納得してもらって…といった。昔ながらのアナログの時間が必要だとも思います。
しかし、このようなことが突然にできるわけではないでしょう。やはり、普段からみんなで真面目な雑談を交わすことが必要かと思います。
それに、私達の生活時間を見直してみると、話をする時間というのはけっこう作れるものです。朝礼や夕礼、あるいは休憩時間といった、あらかじめ決まっている時間以外にも、探すとけっこうでてきます。
あるいは、改めて時間と場所を決めて、テキパキと情報交換をすることも可能です。雑談から始まる大改革を成功させましょう。
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