一番勘違いしやすいのが、継続と、長持ちとの違いです。継続とは、長持ちではないと思うのです。長持ちとは、形をそのまま残すことで、継続する経営とは、そのままではないのです。
どういうことかといいますと
先日、25年ぶりに高校の同窓会がありました。25年ぶりに会うと、変わらないままの人や、誰かわからなくなる人まで様々でした。(笑)「変わらないね」って言われる人はどういう共通点があるのか?観察すると、唯一「変わらないために努力をしているのです」では、昔のままかというとそうではないのです。
私が高校生の頃は、バブルの直前、ワンレンボディコンが流行っていたのです。
(ボディコンとは、ニットなど体に密着する素材を使い、体の線(ボディ・ライン)を強調した服。ワンレングス(one length cut)は女性のヘアスタイル(髪型)で、ワンレングス・ボブのこと。ストレートの髪でフロントから後ろまでを同じ長さに真直ぐ切り揃えたものである。略してワンレン。日本では主に遊び着として広まり、特に1980年代のバブル期以降にブームとなった。)
昔のままが、良いという判断で、ワンレンボディコン、その当時の化粧で、同窓会に来たら、皆から
「どうしたの?大丈夫?」って、言われることまちがいなしです(笑)
そうなのです、「昔のままと同じ」だと、「変わらない」ではなく、「変わり果ててしまう」のです形が変わらなくとも、時代は変わり続けているのです。企業も商品も、この現象と全く同じで、「変わらないねって言われるには、唯一変わり続ける努力をしている」のです。
実際、帝国データバンクのデータの老舗企業調査によると、創業時から主力事業の内容は 56.3%が、変更し、「商品/サービス」に関しては 72.4%も変えているというデータがあるそうです。
つまり、「継続経営」の確率を上げるためには、「変わり続ける」というのが最も良い条件なのです。時代とともに変わるのです。
もちろん、商品を変えていないという長く続いている企業はあります。でも、確率的にどちらが高いのか?という味方をした時に、「変わる」企業が長続きしているのも事実なのです。
継続している企業の事例を見ると、
例えば、1934年創業の富士フイルムは、社名の通り、フィルムからスタートし、今ではそのフィルム事業は、売上の2%にしか過ぎないそうです。
1907年創業の日清紡績株式会社(現日清紡ホールディングス(株))は、紡績からスタートし、太陽電池などが主流になっているそうです。1865年に創業した世界一の携帯電話メーカーNOKIAも元々は製紙業で創業しています。やはり、変わり続けているのです。
では、どうしたら変わり続けられるのか?
そして、変わらないとどういう危険が及ぶのか?これを次回お伝えしたいと思います。