「請求書はデジタルインボイスPeppolで送ってください」
得意先から請求データをデジタルで送信するように求められることが、今後増えていくことでしょう。
インボイス制度の導入にともない、デジタル庁により請求データをインボイス形式で送受信する標準仕様「Peppol(ペポルJP PINT)」が決められました。
デジタルインボイスPeppolが、日本国内の請求書の標準的なデータ形式ということになります。
インボイスに必要な情報が網羅されていて、日本のほぼすべての販売管理システムや会計システムが対応する予定です。
このPeppol形式で請求書をデータで送受信するようになれば、経理事務の効率が大幅に改善されることが期待されています。
そこで今回は、デジタルインボイスPeppolの利用について、説明します。
デジタルインボイスPeppolについてどの程度知っていますか?
デジタルインボイスPeppolは売り手と買い手の双方の対応が必要
インボイス制度導入直後においては、デジタルインボイスPeppolを利用している企業はほとんどありませんでした。
請求書発行業務で使用するシステムやクラウドサービスの中で、デジタルインボイスPeppolに対応しているものが、2023年時点では少なかったからです。
その後、多くの販売システムや会計システムのベンダーが、デジタルインボイスPeppolに対応することを公表し、2024年から本格的にサービス提供が開始されつつあり、普及が見込まれています。
ただし、請求書を発行する側と受け取る側の双方のシステムが、デジタルインボイスPeppolに対応していなければ、請求データをお互いに送受信することができません。
大企業では請求書の発行や受領をデジタルインボイスPeppolでシステム処理することにより、業務効率の改善が計画されています。
しかし、取引相手がPeppol対応できていないと使えません。
そこで取引先各社に対して、デジタルインボイスPeppolの利用を依頼することになります。
ですので、得意先企業の担当者から、請求書をデジタルインボイスPeppolで送信するように依頼されたときに、問題なく対応できるように準備しておきたいものです。
請求書をPDF形式で送受信して満足していませんか?