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第二十六話 躾こそ商いの原点なり(青山工務店)

社長の口ぐせ経営哲学

建築業界で知らない人がいないくらい、ユニークで独自の戦略を持つ“建築人”の青山輝雄社長(64歳)率いる
株式会社青山工務店(本社・東京都板橋区)は厳しい建築業界を走り続けている。

青山輝雄社長に一度合うと大半の人が、「話題が豊富」「明るい性格」「人間大好き」「人脈豊富」といった印象を持ち、
話をしているといつの間にか、“楽しい青山ワールド”に引き込まれしまうほど魅力的な人物である。


青山社長は16歳から大工の修行をした根っからの職人。
向上心旺盛、勉強好き、おしゃべり大好き、人間が大好きなキャラクターで、
「建築業界に青山輝雄あり」といわれる存在になっている。職人一筋で、家づくりのプロである。


青山社長以下の社員全員が人と知り合いになることが基本の“全員営業”というやり方である。
この発想は青山社長の「金儲けよりも人儲け」という基本の 「人とのつながりを大切にする」ことにある。
人儲けを大事にすれば、金儲けは後からついてくる、という考えである。
青山流の元気な口ぐせは「躾こそ商いの原点なり」「毎日一つ小さな夢をポケットに」「一日一生」を連打する。


青山社長の二つ折りのブルーカラーの気配り名刺を見ると、青山工務店の社訓が書いてある。
「朝に意欲、昼に実行、夕べに反省!」
「大工事も小工事も同じ 気持ちで!」
「人のいやがる仕事を進んで受ける精神をやしなえ!」
「チームプレイのよさが会社向上を約束する。世の中一人では生きられない!」
「絶えず、 お客様、会社、自分、家族を念頭に置き、世間に対処するべし!」


青山社長の発想の一つに問題解決型の「AG発想法」というのがある。
これは会議や講演、話し合っている際、独特なメモ(筆記スタイル)で、
何が問題で、 どうしたら解決するのかのアイデアを生む方法である。

例えば、A4の紙1枚の真中に、話し合うテーマを丸く囲んで中心に書く。
アイデアや問題的の発言をメモしていく。言葉を書いて囲む。
次々に書いていくと、ぶどうの房のような状態になり、会議が終わった後、参加者にこの用紙を配布すると誰もが喜ぶ。


青山社長の初めての書籍「凡事実践」は建築人の現場の智恵をまとめた実践書である。
青山社長の信条でもある「凡事実践」「凡事徹底」こそが、競争の激し い業界を生き残っていく重要なカギと捉えている。

 

                                                             上妻英夫

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