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マネジメント

第四十三話 「必要なものしか残らない。要らないものは捨てられる」(ミマスクリーンケア)

社長の口ぐせ経営哲学

創業が昭和25年、洗剤一筋で業界内外に知られている洗剤・化粧品の製造・販売メーカーの
ミマスクリーンケア株式会社(本社・東京都 葛飾区)は過当競争の激しい業界の中で着実に業績を上げ、
商品開発においては他社を凌ぐ勢いのある元気な企業である。

先代の阿部六喜千氏(会長)が戦後、 せんたく石鹸を職人技で作って以来、
高品質の商品追求を続けている技術開発重視の企業である。


都内で唯一の洗剤工場(本社併設)を持ち、企業規模の拡大に伴って、
大型のつくば工場を完成させ、二箇所でフル操業を開始。
業務内容は業務洗剤から家庭用の各種洗剤までの製造・販売である。
化粧品・医薬部外品の製造・販売も手掛けている。
同社の特徴の一つが、洗剤メーカーからの受託製造(OEM)が7割、 3割が自社商品という開発・製造に強みを持つ会社である。
他社に先駆けて発売した商品の一つが、無リン洗剤の開発・発売(昭和53年12月)がある。


二代目の阿部光弘社長(64)は先代の“職人技”の精神を受け継ぎ、次から次に商品開発を続けている。
商品開発のアイ デアは、消費者、仕入先、搬入先も含めた人達のニーズの中から発掘しているという。
「必要なものしか残らない。要らないものは捨てられる」と いう阿部社長の口ぐせが商品開発の精神になっている。
裏を返せば、品質第一をモットーに徹底した商品・開発に力を入れた企業である。


口コミでじわじわと人気を集めている商品が「緑の魔女」(台所用洗剤)。
環境先進国のドイツで開発された世界特許製品で、使用後に排水パイプの中に棲む汚れを
食べる微生物に栄養を与え、パイプ内の汚れが分解されるという優れもの。
バイオの力を利用し、洗浄する洗剤としての役目の後、その排水で環境を浄化するという画期的な商品である。


もう一つ、廃油の処理問題から生まれた商品が「せっけんの素」。
廃油から簡単に「せっけん」ができるというもの。
家庭で使った油(廃油)を捨てずに、20分程度で作成できる手作りせっけんである。
教材や家庭用の手作り商品として注目を集めている。
同社のもう一つの特徴が製品の豊富さである。「洗剤のことなら何でもお任せ」という戦略を持つ。
まさに、コンビニ的なメーカーである。長年、技術開発に力を入れた企業の自信である。


阿部光弘社長は独自の経営哲学を持つ。
「腹八分、欲張ってはいけない」と社員を諭す。
自社の力以上、背伸びして失敗している企業を横目で見ながら、着実に自社の特長を活かした経営を続けている。
特に商品開発においては“職人技”の精神は見逃せない重要な企業方針になっている。
阿部光弘社長は一見、控えめな感じだが、話し込んでいくと、内に秘めた闘志が伝わってくる話しっぷりである。
“持続は力なり”を地でゆく力ある企業である。

 

                                                             上妻英夫

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