さて、今回は、第28号の「28」にちなんで、月をテーマにお送りします。月のリズムを知ることは、あなたのカラダのリズムを知るということ。ちょっと、カラダに関する漢字をあげてみましょうか。
臓、腑、脳、胃、腸、肝、腎、脾、膵、胆、肺、肋、肛、膀胱、脊、脂肪、肌、臍、筋、脛、肩、腿、肘、股、膝、脚、脇、肢、腋、膚、背、腰、胸、腹、胴、臀、腱、腕、腺、膜、脈、胚…、
たくさんありますねー。カラダを表す漢字の多くには、「月」が入っています。月のつく字を「にくづき」と言いますが、「月」と「カラダ」の切っても切れない関係を示しているんですね。
月のリズムにそったカラダには、余裕が生まれ、直観が舞い降りやすくなります。まさしくツキを呼び込めるというわけです。今日は、月のことを、ちょっと勉強しておきましょう。
月は、地球のまわりを27.3217日かけて1周します。月自身の自転もほぼ27.3日なので、月はいつもおなじ面を地球に向けていることになります。
「新月」から次の「新月」までを「朔望月」周期と言い、こちらは29.53059日になります。地球と月が太陽のまわりを公転しているために起こるズレですが、27.3日と29.5日のあいだをとって、月のリズムはしばしば28日周期とされます。
月の満ち欠けは、下図のように、地球・太陽・月の位置関係で生じます。
「新月」と「満月」の違いは、「種」と「花」に象徴されます。
●新月の日は、太陽と月が重なります。太陽の明るさによって、月は「目に見えません」。新月は、内在、潜在、目には見えない力を表します。
「種」は、大いなるいのちの息吹をたたえていながら、地中にあり、目には見えません。新月には「精神」を中心に置き、イマジネーションを先行する時です。新月の力は「イメージング」。
○満月の日は、地球をはさんで太陽と月が対極に位置します。月は太陽の光をめいっぱい反射し、「目に見えます」。
満月は、顕在、成就、目に見える形を表します。「花」は、色。見えない力が成就し、目に鮮やかなひとつの形を示してくれます。満月は、「肉体」を中心に置き、現実を先行する時です。満月の力は「行動」。
では、月の4つの局面をもう少し詳しくみてみましょう。
●新月→上弦
生まれたばかりのこの時期の月のテーマは、子どものような純粋性と驚き・発見。人生の面白さを発見するアイデアとクリエイティブさが武器です。「精神」の成長のこの期間には、「開拓者」や「天才」が多く生まれています。
自分なりの「正しさ」が強調されるので、独断性と自己中心性が、既成概念や他人の固定観念との葛藤を生みます。
人によって好調・不調がはっきりしています。スタートダッシュはよいものの、ゴールにたどり着くまで疲れ果ててしまうことがよくあります。また、評価(自己、他者)によって気分の浮き沈みが激しくなります。
☆臓器のポジションは「肺」。
☆情報収集能力、分析能力。空気を感じる力を活かします。
●上弦→満月
青年期のような行動と知識・技術の吸収、人脈の構築がテーマです。 「満月」(行動、肉体)へ向かうベクトルをもつので、前向きでポジティブ、動きながら考えます。
目の前のことにもできるだけよい面をとらえようとし、周囲に建設的に関わろうとすることです。ただ、おせっかいになったり、価値観の押し付けになってしまうことがあるので、そこは注意が必要。
目標設定が大切です。目標なき行動によって、空回り、エネルギーの浪費に陥りやすい時期です。
☆臓器のポジションは「肝臓」。
☆理解力、行動力を活かします。
●満月→下弦
壮年期、熟年期のように大人の落ち着きと「物事を完成させる」「成果を実らせる」ことがテーマです。根拠なき自信をもってもよい時期です。それによって人を魅了します。
自分の得てきた経験や知識を多くの人に広めることを意識して過ごします。それがまた新たな人脈をつなげていくことになります。
ただ、自分のビジョンがはっきりしていなかったり、相手から求められているイメージと食い違いがあると、葛藤を生じます。 人との距離感がテーマになります。
☆臓器のポジションは「心臓」。
☆楽しむ力。哀しむ力。喜怒哀楽、フィーリングを活かします。
●下弦→新月
月にとっては老年期です。思いやりと人間関係を調整することがテーマとなります。「精神」の新月に向かうベクトルを持つので、心静かに内省し、意識を高め、霊性に目を向けます。
過去の嫌な思い出や、子ども時代のトラウマを強く意識させられることに出くわしやすい時期です。それをきっかけに、現実逃避がちになりやすくなります。
自分のウィークポイントや弱みをそっと見つめ受け入れるのがテーマです。また、内面的なことや自分が大切にする理想には頑固になりがちです。
☆臓器のポジションは「腎臓」。
☆見守る力、他を生かす力。長期ビジョンを得意とします。
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みなさんは1ヶ月の間に、何度、夜空を見上げるでしょうか?今日の夜空にはちょうど「半月」が浮かんでいるはずです。下弦の月ですね。 ぜひ月のリズムに意識を向けて、あなたのカラダにツキを呼び込んでくださいね。