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第二十九話_紹介・リピートが率8割を超える 小さなガーデニング会社から学ぶ経営の原則④

中小企業の「1位づくり」戦略

職人さんが「ありがとう」をもらえるイベント

 

三重県鈴鹿市にある外構・造園会社 株式会社幸泉は
受注する工事の7割以上がお客からの紹介、
もしくはリピート受注によるものです。

 

幸泉では、一度工事をしたお客さまを対象としたイベントを開いています。
夏祭りです。

 

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外構・造園業は7月、8月の暑い時期、あまりお客さんの動きがありません。
チラシを折り込んでも反応が低く、受注率は低下します。

 

であれば、工事が忙しくない時期だからこそ
“お客づくり”にエネルギーを注げばいいと社長の田中さんは考えました。

 

「夏場は、手があく時間が増える時期です。

その時間を活かし、工事をしたお客さんを招いてイベントを開けば、
職人さんもお客さんと話すことができなと考えました。

 

営業担当者は工事後もちょくちょく会うし、
お客さんから直接、ありがとうの言葉をいただく機会もあります。

 

でも職人さんは工事が終わると、すぐ次の現場です。
 

工事中はお客さんとあいさつをするくらいはできますが、
完成後のようすは見ることができないし、
お客さんと一緒に出来映えを味わうこともできません。

 

直接、ありがとうの言葉を耳にすることが少ないということは、
やりがいが少ないことと同じだと思うのです。

アンケートの結果を伝えることで仕事に対する評価は伝わりますが、
どれだけお客さんに喜ばれ、支持されているかということは、
やっぱり一番いいのは、お客さんから直接聞くことです。

 

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そこで、イベントでは工事を担当した職人がお客さまひとり一人に
声を掛けるように伝えています。

お客さまも、自分のところの庭を造ってくれた職人さんを見つけては
「あのときはありがとうございました」と直接お礼を言っていただくこともあり、
こうした場面を観ることで私まで嬉しく感じています。

幸泉の夏祭りは笑顔いっぱいで、とっても盛り上がります」と田中さん。

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そもそも人間は「人の役に立つ人間になる」、あるいは「人に必要とされる人間になる」ために生を与えられていると私は思っています。

「人が評価してくれた時」や「人が認めてくれた時」に、やっていることに自信を持てるし、積極的な気持ちや行動が生まれます。

また人に認めてもらうことで、「自分の取り組みが間違いなかった」と確認することにもなります。
こうしたことから仕事が楽しいと心の奥底から実感できるのだと考えています。


生きる日々の中で、仕事が一番実感を得る、または結果の見えやすい行為なのではないかと思っています。
働く人の一人ひとりが仕事にやりがいを感じる場をつくる。
それが社長の大事な役割であるということです。

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