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社員教育・営業

第137回 コミュニケーション上手になる仕事の進め方58「社内全体が見える視点をもとう」

デキル社員に育てる! 社員教育の決め手

「仕事のすすめ方」
◆仕事を円滑にすすめる「コミュニケーションのスキル」◆
 

 前回は「気持ちのこもった来客応対や電話応対をするには」についてお話しました。今回は「社内全体が見える視点をもとう」についてお話します。

 私達の暮らしは、時代とともに益々便利になって暮らし易くなっています。それに比べて人間関係はどうでしょうか。必ずしも比例しているかと言うと、私は疑問を持ちます。家族が揃って夕食を取ったとしても、すぐに各々が自分の部屋に戻ってしまうのではないでしょうか。イギリスのニュースサイト「daily  online」によると、家族で過ごす時間は平日で一日当たり34分という調査結果でした。
一緒に過ごしていても誰かが無言でテレビを見ていたりゲームをしたり、スマホやタブレットに夢中だとしたら、家族のコミュニケーションもおぼつかなくなります。
 時代として、コミュニケーション不足のまま育つ環境のため、新人社員は会社に入っても同じような動きになり易いです。つまりコミュニケーションが苦手だったり仲間のことに無関心で、興味が自分にしか向かないスタンスの社員ということです。私はその様な社員は環境の中で身に着いた傾向であって、素の部分は別ではと考えます。変われる可能性はありです。その意味で、あなたがその後輩に関わって下さい。会社という組織の中で後輩が今まで通り、コミュニケーションが苦手や自分以外に無関心というのでは、会社の動きにブレーキをかけてしまいます。
 もし周りの人がまだ仕事をしているのに、あなたの後輩が自分の仕事が終わったからとさっさと帰ったとしたら、職場の雰囲気が悪くなってしまいます。後天的に身についてしまった態度を、後輩に気づいてもらうには少し時間がかかります。そのうえであなたにお願いしたいことが二つあります。
一つ目は、根気よくコミュニケーションを取り続けることです。家族の場合コミュニケーション不足でも、暗黙の了解で家族だからという甘えですむかも知れません。会社の仲間は家族ではないので、良好な関係を保つには「言葉」で関わることが必要です。関わらなければ、相手の姿が目に映っても、存在としてしっかり見ることはできません。
 朝の挨拶から始まり、声かけの機会をできるだけ捉えて「あなたに関心がある」ということを後輩の「心」に届けてください。さらに後輩の表情を観察し、表情に合った声かけをプラスするとよいでしょう。笑顔やアイコンタクトも大切ですが、会話に後輩の名前を入れるのはマストです。
 
・「おはよう、〇〇さん。あら、そのストールの色、とても似あうわね。」
・「○○さん、パソコンに長時間集中していたけど、目が疲れていない?」
・「頼んだ資料、もう揃えてくれたの。〇〇さんの手際が良くて助かるわー。」(褒めることを見つけたら、どんどん褒めて下さい。誰でも「承認される」と嬉しいのですから。)他に、お天気や時事のネタなどの話題もよいでしょう。このようなレベルの声かけを二、三ケ月続けます。後輩の反応が感じられたら、次のステージです。後輩の席の周りの人の良いところを、さりげなく情報として話します。これは、後輩が周りの人に関心を持って話しかけるときのキッカケ作りになります。
・「ねぇ、〇〇さん。隣のAさんって毎朝お子さんを幼稚園に送ってから出社しているそうよ、いいパパよね。」
・「隣のBさんの趣味何だと思う?(答えを少し待ってから)週に一回カルチャーセンターで油絵を描いているのですって。だから、洋服の色のセンスもいいでしょ。」
さらに後輩の心が開いてきたと感じたら、
・「○○さん、よければ今日はお昼一緒に食べない?美味しくてリーズナブルのお店がオープンしたって聞いたの。一人で入るのはちょっとね。一緒に行ってくれたら嬉しいな。」
 
 ここまでくるのに、人によっては半年位かかるかも知れません。でもめげずに頑張って下さい。自分のコミュニケーション力のアップにも繋がりますし、目の前で後輩が育つ姿に立ち会える充足感がプレゼントされます。
 二つ目はコミュニケーションの中に、後輩の知識を広げる目的の話材を入れます。後輩の視野が狭いのは、知識の量に関係しています。それが自分中心の動きになっているとも考えられます。いろいろな知識に関心を持つキッカケをできるだけ与えてください。全部教えるのではなくキッカケを与えることが大事です。自主的に学ぶ姿勢や自ら考える意識を育てるためです。それが「社内全体が見える視点を持とう」に繋がります。
 
 
 
■松尾友子氏
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