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- 作間信司の経営無形庵(けいえいむぎょうあん)
- Vol.14 ”社のハンコ”は常に社長の手の中にありますか?
ここ4日間に、全く別々の企業の経営者から、2件の社内不正の話を伺った。
いづれも、総務・経理一筋に長年、真面目に仕事をやってきた幹部、いわば社長の番当格の金銭着服である。
それも決して、小さい金額ではない。4ケタである。
一人の部長にいたっては、酒もタバコも女の影も全く見えない、マジメ一筋であり、かつ会計事務所のスタッフを社長がスカウトした人材であった。
税理士さえも、全く見抜けなかった。
皆、同様の一言は「彼に限って・・・」である。でもこの時期、致命傷になりかねない大事である。部下を信頼することは大切であるが、ハンコを預けることとは別。
リスクマネジメントの大切さは、昨今の食品メーカーの事件の通りですが、「カネの守り」を固めることは基本中の基本です。外部の専門家で不正調査をすることも可能ですが、守りの仕組みを是非、つくって下さい。